FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/04/27/03:05:02

米国株式市場は続伸:原油上昇とハイテク株の業績期待から買い優勢

NYダウは260.01ドル高の23775.27ドル、ナスダックは139.77ポイント高の8634.52ポイントで取引を終了した。米国4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に上方修正されるなど経済指標が警戒されたほど落ち込まなかったほか、一部の州での経済再開を期待し買い先行となった。また、今週前半に急落した原油先物相場が続伸したことで投資家心理が改善し、買いが優勢となった。市場では『来週に決算発表を控える主力の大型ハイテク株が業績期待から買われ、相場をけん引した』との声も聞かれ、一時310ドル超上げた。もっとも、新型旅客機『737MAX』の運航再開承認が遅れるとの見通しが報じられたボーイングが大幅に下落したことで、NYダウは下げに転じる場面があった。VIX指数は41.38から35.93へ低下した。 

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く総じて小幅な展開

ドル/円は、来週の日米欧の金融政策発表を前に様子見気分が広がり、しばらくはもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入るとじり安の展開になった。高く始まった米国株が失速したタイミングで円買い・ドル売りが入ったほか、米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重しとなり一時107.37円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値107.35円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国株が持ち直したことも相場を下支えした。 市場関係者からは『重要イベントを控えて為替市場は様子見気分が強く、商いは閑散だった』との声が聞かれたほか、『107.50円に設定されているドルプットオプションが意識されて小幅なレンジに収れんしやすい』との指摘があった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.0727ドルと3月24日以来1カ月ぶりの安値を付けたものの、NY市場では買い戻しが優勢になった。週末を控えたポジション調整目的の買いが入ったほか、米長期金利が低下に転じたことがユーロ買い・ドル売りを促し、取引終了間際に一時1.0829ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:値動きの荒い展開が継続

NY原油先物市場は15.64ドル-17.97ドルのレンジ相場となった。週初に歴史的な暴落を経験したためか流動性は薄く、時間外の15ドル台から18ドル手前まで反発後に16ドル台へ値を落とすなど荒い値動きが続いた。最終的に期近限月は下値を切り上げたが、7月以降の期先限月は21年3月限まで前日比マイナスで終えており、大きく崩れた需給バランスが先行き改善するとの期待感は高まらなかった。また、米国株式の上昇を意識した買いが入った。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は引く続き大幅減少の前週比60基減少の378基となった。

 

NY金先物市場は反落:週末で利益確定売りが優勢

NY金先物市場は1725.40-1760.20ドルのレンジ相場となった。英独の経済指標が相次いで弱く、時間外では買いが先行した。もっとも昨日の高値手前では利益確定売りに頭を抑えられ、4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が市場予想を上回ったことが分かると安全資産の金は売りに押された。そのまま戻り鈍く大引けしたが、先週終値比では2.2%弱の上昇となった。NY市場では利益確定を狙った売りが優勢となったほか、米国株式の上昇を意識した売りも観測された。

 

米国債券市場は横ばい:リスク選好の動き強まる売り優勢

米国債券市場は長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.60%で終了した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、相対的に安全資産とされる米国債には買いが先行したものの、原油相場や株式相場が上昇したため終盤失速した。 

 

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2020/04/24/07:55:45

米国株式市場はまちまち:レムデシビルの臨床試験の結果失敗で失速

NYダウは39.44ドル高の23515.26、ナスダックは0.63ポイント安の8494.75ポイントで終了した。原油価格の反発や日銀が追加緩和を検討しているとの報道を好感し、買い先行で始まった。米経済活動再開への期待も相場を下支えし、一時400ドル超上げた。ただ、米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補『レムデシビル』の臨床試験の結果が失敗だったと伝わると、急速に伸び悩んだ。VIX指数は41.98から41.38へ低下した。

 

NY外国為替市場:材料多く売買錯綜し方向感のない展開

ドル/円は、米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行し、一時107.35円と日通し安値を付けた。ただ、『日銀は27日の金融政策決定会合で、無制限の国債購入やCP・社債の購入額倍増など追加の金融緩和策を検討』との報道が伝わると円売り・ドル買いで反応した。日通し安値を付けてから10分程度の短い時間で108.04円の日通し高値を付けた。 もっとも、『ここのところ108円近辺では何度か上値を抑えられており、レジスタンスとして意識されている』との声が聞かれる中、ドル円の戻りは鈍かった。3月米新築住宅販売件数が予想を下回ったことや、『FRBは州・地方債購入範囲の拡大を検討」との報道がドルの上値を抑え、107.40円付近まで下押しした。『米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナ治療薬候補「レムデシビル」の臨床試験の結果が失敗だった』との一部報道を受けて、米国株や日経平均先物が失速したことも相場の重石となった。 なお、市場では107.50円のドルプットオプションの存在が話題になっており、『同オプションに絡んだ売買により、目先は107.50円付近に収れんしやすい』との声が聞かれた。 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の仏・独・ユーロ圏の4月製造業・サービス部門PMI速報値が軒並み予想を下回ると、ユーロ圏景気の先行き懸念が高まり一時1.0756ドルと3月24日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。 ただNYの取引時間帯に入り、原油価格が大幅反発するとドル売り・資源国通貨買いが優勢となったため、ユーロに対してもドル売りが先行した。メルケル独首相が欧州連合(EU)首脳に対して『新型コロナウイルス対策予算は巨額であるべき』と述べ、経済対策に前向きな姿勢を示したと伝わると、ユーロ買い・ドル売りが加速し一時1.0847ドルと日通し高値を更新した。『米連邦準備理事会(FRB)は9日発表した大規模な金融支援策に含まれる州・地方政府への融資を巡り、その範囲を広げることを検討』との報道もドル売りを誘った面がある。 もっとも、EU首脳会議が新型コロナ復興パッケージで合意せずに終了したと伝わると一転下落し、一時1.0762ドル付近まで押し戻されている。なお、メルケル独首相はEU首脳会議後に『首脳会議の雰囲気は悪くなく、合意に向けての道筋を見つけられるだろう』『復興パッケージの詳細について合意できなかったが、協調することには合意した』などと語った。 

 

NY原油先物市場は続伸:地政学リスクと需要回復への思惑からの買い

NY原油先物市場は13.35ドル-18.26ドルのレンジ相場となった。22日のトランプ米大統領のツイート『イラン艦船から嫌がらせがあれば、すべて砲撃し破壊してよいと米海軍に指示』が中東地政学リスクの高まりを意識させ、原油相場では買い材料の1つとされた。中国などで経済再開への動きが進んでいることもエネルギー需要回復を期待させた。買い戻し一巡後は17ドル近辺で上げ渋る展開となった。もっとも、期先限月は10月限から21年3月限まで前日比マイナスで終えている。 

 

NY金先物市場は小幅続伸:ユーロ安・ドル高が意識され上昇一服

NY金先物市場は1730.60-1764.20ドルのレンジ相場となった。4月米製造業/サービス部門PMI速報値や3月米新築住宅販売件数などが市場予想より弱い結果となり、安全資産の金に資金が向かい約1週間ぶりの高値水準まで上昇した。もっとも、為替相場でドルがユーロに対して買い戻されると、ドル建ての金先物は引けにかけて上げ幅を縮小した。 

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.60%で終了した。4月米製造業・サービス部門PMI速報値や3月米新築住宅販売件数など低調な米経済指標を受けて、債券買いが優勢となった。 

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2020/04/23/07:25:40

米国株式市場は上昇:リスク回避姿勢が和らぎ買い優勢に

NYダウは456.94ドル高の23475.82ドル、ナスダックは232.15ポイント高の8495.38ポイントで取引を終了した。原油相場の反発で投資家のリスク回避姿勢が和らいだほか、米テキサス州など一部の州で経済活動の制限が緩和されたことが好感された。ムニューシン米財務長官は『米経済は夏の終わりまでには大部分が再開できる』との見通しを示した。トランプ米政権と議会が前日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた中小企業への追加支援策で合意したことも相場の支援材料となった。 引けにかけては上げ幅をさらに拡大した。VIX指数は45.41から41.98へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好でも108円台に届かず

ドル/円は、欧州時間に一時107.51円と日通し安値を付けたものの、前日の安値107.28円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国株や原油相場の反発を受けて投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが進んだ。アジア時間の高値107.87円や前日の高値107.89円を上抜けて一時107.93円まで値を上げた。ただ、市場では『ここのところ108.00円近辺では何度か上値を抑えられており、レジスタンスとして意識されている』との声が聞かれ、108円台に乗せることは出来なかった。 

 

ユーロ/ドルは、原油価格がひとまず反発したことで投資家心理が改善し、これまでリスク回避目的で買われていたドルに売りが先行した。前日の高値1.0880ドルを上抜けて一時1.0885ドルまで上値を伸ばした。ただ、4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)が▲22.7と予想の▲20.0を下回り、2009年3月以来の低い数字だったことが分かると一転ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。前日の安値1.0817ドルを下抜けて一時1.0803ドルまで値を下げた。
 欧州中央銀行(ECB)はこの日、緊急理事会を開催し、金融機関が保有するジャンク級(投機的水準)の債券を担保として受け入れると表明した。『ECBが担保基準緩和を決めた4月7日時点で投資適格級格付けを持つ資産については、例え格付け水準が必要最低要件を2段階下回っても引き続き受け入れの対象になる』とした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対応に伴うコスト増で、一部のソブリン債や社債が近いうちにジャンク級に格下げされるとの観測があり、今回の措置はこうした懸念を回避する目的があるとみられる。ユーロ/ドルはこの措置を受けて一時1.0826ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。 

 

NY原油先物市場は反発:追加減産期待から買い戻し

NY原油先物市場は10.26ドル-16.18ドルのレンジ相場となった。週初から歴史的に荒れた展開となり様子見姿勢の参加者も増えるなか、流動性が薄く不安定な動きが続いた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)プラスの一部が非公式ながらもテレビ会合を開催したことが伝わり、追加減産への思惑の高まりで下値は堅かった。ただ、戻り売りの興味は強く、その後は、主に14ドルを挟んだ水準で取引された。 なお、米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油は1502.2万バレルの積み増しとなった。高水準ではあるが前回よりも約400万バレル積み増し幅が縮小した。 

 

NY金先物市場は大幅高:主要中銀による追加緩和期待から買い優勢

NY金先物市場は1695.40-1742.40ドルのレンジ相場となった。原油相場は下げ渋ったがこのところの不安定な動きが嫌気され、投資家の資金は安全資産とされる金に向かった。また、ニューヨーク市場では主要中央銀行による追加緩和への思惑が浮上したことから、安全逃避の買いが活発となった。金先物は時間外から1700ドル台に乗せ、NY勢参入後も終始買い優勢のまま取引された。 

 

米国債券市場は反落:リスク回避の動きが和らいだことで売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)0.62%で終了した。原油相場や米国株相場の反発を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。トランプ米政権と議会が前日、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた中小企業への追加支援策で合意したことも相場の重石となった。。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020/04/22/07:37:50

米国株式市場は続落:引き続き原油相場急落と米景気悪化懸念を嫌気

NYダウは631.56ドル安の23018.88ドル、ナスダックは297.50ポイント安の8263.23ポイントで取引は終了した。原油相場の急落が米景気悪化や石油関連企業の信用不安につながるリスクが警戒されて売りが膨らんだ。これまで相場の戻りをけん引してきたアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどハイテク株に売りが出て、指数を押し下げた面もある。1-3月期決算で売上高が予想を下回ったIBMも軟調だった。 トランプ大統領が石油・ガス会社の資金援助計画・策定を指示したことや石油輸出国機構(OPEC)が減産拡大を検討するとの報道を受けて、昨日史上初のマイナス圏で取引を終えたNY原油先物5月限はプラスに転じたものの、6月限は前日比40%安となった。米上院が4840億ドル規模の追加中小企業救済策で合意したものの、引けにかけても軟調推移となった。VIX指数は43.83から45.41へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル買いで底堅い展開

ドル/円は、欧州市場では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による景気後退懸念や原油暴落を受けたリスク回避目的の円買いが優勢となり、一時107.25円と日通し安値を付けた。ただ、NY市場ではリスク・オフのドル買いが優勢となり107.89円まで持ち直した。前日の高値107.95円が目先レジスタンスとして意識されたほか、NYダウが一時700ドル超下落したことが嫌気されると107.53円付近まで下げたものの、下押しは限定的となり、一時107.89円と日通し高値を更新した。なお、WTI原油先物6月限はこの日も軟調に推移。一時1バレル=6.50ドルと前日比で68%超暴落した。 トランプ米大統領は本日、歴史的な原油価格の下落を受けて米石油とガス産業に資金支援する方針を示した。また、米ホワイトハウスと議会指導部は同日、5000億ドル規模の追加の新型コロナ対策で合意した。トランプ氏は迅速な法案成立を要請し、さらなる支援策に向けて議論を進めるよう求めた。 

ユーロ/ドルは、原油価格低迷を嫌気しリスク・オフのドル買いが入ると一時1.0817ドルと日通し安値を付けたものの、ユーロポンドの上昇につれた買いが入ると1.0880ドルの本日高値まで一転上昇した。ただ、その後は1.0842ドル付近まで押し戻されるなど、大きな方向感は出なかった。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:原油需要回復期待薄で急落が6月限にも波及

NY原油先物市場は6.50ドル-22.58ドルのレンジ相場となった。5月限は本日が最終取引日ということもあり時間外から買い戻しが先行した。トランプ米大統領の発言『戦略石油備蓄に最大7500万バレルの積み増しを検討』なども上昇のきっかけとなった。 一方、中心限月の6月限は一時前日比68%超安となる6.50ドルまで暴落した。『石油輸出国機構(OPEC)が来月の総会で追加減産を協議する可能性』も報じられたが戻りは限定的だった。新型コロナウイルス感染拡大による世界経済へのダメージは大きく、足もとで原油需要回復の見込みは薄い。需給バランスの崩れが意識されて本日も売りが売りを呼ぶ展開となった。引けにかけては買い戻されるも前日比では43%超安で終了した。 

 

NY金先物市場は反落:現金化による利益確定売り優勢

NY金先物市場は1666.20-1718.00ドルのレンジ相場となった。外国為替相場でドル高が進行すると、ドル建ての金先物も割高感から売り圧力が高まった。原油安・株安とリスクオフ地合いは強まったことで1718.00ドルまで買われた。しかし、3月の資産現金化の動きが思い起こされて、利益確定を狙った売りが優勢となり、1700ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の動きから買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)0.57%で終了した。原油価格の下落に歯止めがかからず、米国株も軟調に推移したことから、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。 

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2020/04/21/07:33:54

米国株式市場は反落:WTI原油先物相場がマイナス圏に急落を嫌気

NYダウは592.05ドル安の23650.44、ナスダックは89.41ポイント安の8560.73ポイントで取引を終了した。中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行した。WTI原油先物相場が史上初のマイナス圏に急落し、投資家心理を冷やした。新型コロナウイルスが収束に向かうとの期待から前週末に相場が大きく上げた反動も出て一時610ドル超下げた。中国の顧客からの小型機「737MAX」の受注が取り消されたと伝わった航空機のボーイングが6.7%下落し、1銘柄でダウ平均を66ドルほど押し下げた。 VIX指数は38.15から43.83へ上昇した。

 

NY外国為替市場:手掛かり材料難から方向感のない展開

ドル/円は、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。新型コロナウイルス感染拡大による世界経済の停滞で原油需要が急減するとの懸念から、原油価格が急落すると安全資産としてのドル買いが優勢となり、107.86円付近まで値を上げた。ただ、NYダウが反落し、米長期金利が低下すると107.57円付近まで押し戻された。本日は米経済指標の発表などもなく原油以外の手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。

ユーロ/ドルは、欧州序盤に一時1.0897ドルと日通し高値を付けたあとはやや上値の重さが目立った。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.0887ドル付近まで上げたものの、原油先物価格の暴落を背景に産油国通貨に対してドル高が進むと、ユーロに対してもドル買いが入った。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:史上初のマイナス圏へ下落

NY原油先物市場は20.19ドル-24.92ドルのレンジ相場となった。原油の需給バランスが大きく崩れるなかで最終取引日を翌日に控える5月限は、時間外から売り一色となった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の『5月限はマイナス価格もあり得る』との見解が伝わると下落が加速した。史上初のマイナス圏では買い手不在のなかパニック売りとなり、一時▲40.32ドルまで売り込まれた。また、6月限も前週末比19%超安の20.19ドルまで急落した。 

 

NY金先物市場は反発:安全資産としての金買い優勢に

NY金先物市場は1685.00-1718.40ドルのレンジ相場となった。原油市場の暴落を嫌気して米株式市場も軟調となり、経済減速の深刻化・長期化懸念の高まりを背景に安全資産の金に資金が向かった。また、ニューヨーク市場では株安や米長期金利の伸び悩みを意識して安全逃避的な買いが優勢となった。1700ドル台を回復した金先物は終日底堅いまま取引された。 

 

米国債券市場は反発:原油価格暴落で安全資産買いが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)0.60%で終了した。WTI原油先物価格が史上初のマイナス圏まで暴落し、米国株も軟調に推移したことから、相対的に安全資産とされる米国債が買われた。 

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