FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向  パウエル議長会見でドル買い優勢に!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.78%近辺に持ち直したことを背景に、114.00円近辺にドルが小幅反発した。なお、欧州主要株価指数は堅調に取引をスタートとした。欧州株式相場が高く始まったほか、NYダウ先物も上昇幅を拡大したことをながめ、リスク選好の円売りとなった。米長期金利が1.787%近辺に上昇となったことを受けドル買いが継続した。日米株価指数や欧州株式相場などが堅調に推移したことを受け、投資家のリスク改善を意識されドル/円は堅調推移した。欧州株価の堅調推移は続いたものの、米FOMCの結果公表を控え、徐々に様子見ムードが強まった。

 

欧州株価の上昇を受けて投資家のリスク選好の意識が強まるとドル買いがじわりと強まった。その後は、米FOMCの結果公表を控え動意の薄い展開になった。米FOMCは金融政策を据え置くと発表したが、速やかな利上げを示唆されると、米長期金利が一時1.8%台へ上昇するとドル買いが強まった。パウエルFRB議長が会見で、金融引き締めに前向きな姿勢を示したことでドル買いが強まった。

 

★欧米主要経済指標

・米・12月卸売在庫速報値:前月比+2.1%(予想:+1.2%、11月:+1.7%←+1.4%)
・米12月前渡商品貿易収支:-1010億ドル(予想-960億ドル、11月―980億ドル←-978億ドル)
・米・12月新築住宅販売件数:81.1万戸(予想:76.0万戸、11月:72.5万戸←74.4万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.90-114.69円のレンジ相場

・欧州市場では欧米株価の上昇を受けてリスク選好の円売り優勢

・ウクライナを巡る欧米とロシアの緊張状態は継続

・パウエル米FRB議長の会見が始まると米国株は失速

・パウエル米FRB議長は金融引き締めに前向きな姿勢を示す

・VIX指数は31.16から31.96へ上昇

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