FITS エコノミックレポート

朝方の市場コメント!

米国株式市場は上昇:短期的な戻り期待の買い

NYダウは98.46ドル高の24216.05、ナスダックは58.60ポイント高の7503.68で取引を終了した。朝方は対中貿易摩擦への警戒感が根強く残るなか、1-3月期GDP確報値が市場予想を下振れ、小動きとなった。FRBによるストレステストの結果発表を取引終了後に控えて、増配や自社株買いが市場予想される金融セクターに買いが広がったほか、這いえてく下部も先行され上昇した。足もと下落が目立っていたこともあり、短期的な戻りを期待した買いが入った。VIX指数は17.91から16.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:NYダウ反発と米長期金利上昇でドル買い

ドル/円は、NYダウ先物や日経先物が下落したほか、米1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い内容となったことが嫌気され、一時110.06円まで下押しした。しかし、120ドル超下落して始まったNYダウが反発したうえ、米長期金利が上昇するにつれて買戻しが優勢になった。前日高値110.49円を上抜け110.65円まで上昇した。引けにかけては利益確定売りなどで110.50円近辺まで下押しした。ユーロ/ドルは、欧州序盤に1.1527ドルまで下げた反動から1.1600ドルまで反発したが、米長期金利が上昇したことが重石となるなど上値も限定的だった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の減少が引き続き買い材料

NY原油先物市場は一時74.03ドルと2014年11月26日以来およそ3年7ヵ月ぶりの高値まで買われた。原油在庫の大幅な減少が引き続き材料視された。オクラホマ州クッシングの在庫がただちに回復する可能性は低いとの見方や、ベネズエラとリビアの原油輸出停滞も前日に続いて買い材料となった。また、イラン産原油の供給が減るとの見方も下支えした。

 

NY金先物市場は続落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1248.20ドルと2017年12月14日以来の安値をつけた。NYダウの反発や米長期金利の小幅な上昇を受けて安全逃避の金買いは縮小した。短期筋などによるポジション調整に絡んだ売りが続いている。

 

米国債券市場は反落:ポジション調整の売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%0.01%高い(価格は下落)2.83%で終了した。足もとで連日上昇していただけにポジション調整の売りが出たほか、米国株の反発も重石となった。一方、米国の貿易政策への懸念は根強く、一段と売りが進む展開にはならなかった。

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