FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:決算への期待と原油高を好感

NYダウは94.18ドル高の25019.07、ナスダック2.06ポイント高の7825.98で取引を終了した。複数の大手行の決算内容が嫌気され、寄り付き後から下落に転じたものの、来週から本格化する4-6月期決算への期待や原油価格の上昇が好感され、小幅上昇に転じた。また、米中貿易摩擦について新規の悪材料が伝わったことも相場を支えた面もあった。ただ、NYダウが節目となる25000ドル突破したことで利益確定売りの動きもあり、上値は限定的だった。VIX指数は12.58から12.18へ低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標受けドル売り

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1613ドルまで下落したものの、その後は米長期金利の低下などを手掛かりに全般ドル安が進む中、下値を切り上げる展開となった。米6月輸入物価指数や米7月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が市場予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘い、引け前に1.1687ドルの高値まで切り返した。ドル/円は、欧州時間に上値の重さを確認したこともあり、総じてドル売りに押される展開となった。週末とあって利益確定目的のドル売りも入り、112.24円近辺まで下押しした。

 

NY原油先物市場は反発:供給不安が残り買い優勢

NY原油先物市場は一時71.66ドルまで買われた。ドル高が一服したことや、国際エネルギー(IEA)が原油の供給余力が限界に達した可能性があるとの見方を示したことが引き続き材料視された。ただ、ロシアのノバク・エネルギー相は13日『原油の供給不足が世界市場に影響を与える場合、主要産油国がさらに増産する可能性がある』と述べたことで上げ幅はやや縮小した。米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比と変わらずの863基だった。

 

NY金・銀先物市場は反落:米中通商協議の再開期待で売り優勢

NY金先物市場は一時1236.20ドルと昨年7月20日以来の安値まで売られた。米商務省は、米国のサプライヤー業者との取引を禁じた中国通信機器メーカーのZTEに対する制裁を解除し、米中協議が再開する可能性があること、米国株の続伸などを受けてリスク回避の金買いが後退した。

 

米国債券市場は続伸:弱い米経済指標を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.82%で終了した。この日発表の6月米輸入物価や米7月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が市場予想を下回ったことを受け、債券買いが優勢となった。

 

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