FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米国の追加経済対策やワクチン普及期待から買い優勢

NYダウは337.76高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。製薬会社ファイザーに続き、バイオ、モデルナ開発の新型コロナウイルスワクチンの安全性や有効性が食品医薬品局(FDA)により確認され緊急使用が今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇した。その後、米追加経済対策を巡る与野党協議が進展するとの観測が広がり、買いが優勢となった。VIX指数は24.72から22.89へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルはリスク選好の売りに押される展開

ドル/円は、米国の追加経済対策や新型コロナウイルスワクチン普及への期待から、リスク選好のドル売りが優勢となった。12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が4.9と予想の6.9を下回ったことも相場の重しとなり、一時103.61円と日通し安値を更新した。同時に発表された11月米輸入物価指数も前月比0.1%上昇と予想の0.3%上昇を下回った。もっとも、市場の一部では『今月に入って、103.50円付近では本邦機関投資家の買いが意識されるレベル』との声も聞かれており、前日の安値103.51円を下抜けることは出来なかった。

 

ユーロ/ドルは、前日の高値1.2177ドルや4日の高値1.2178ドルをバックに戻り売りなどが先行すると一時1.2122ドルと日通し安値を付けた。ただ、NYダウが380ドル超上昇するなど、米国株が堅調に推移するとリスク選好のドル売りが優勢となり、一時1.2169ドルと日通し高値を更新した。もっとも、市場では『明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に、大きな方向感は出にくい状況』との声も聞かれ、上値も限定的だった。 

 

NY原油先物市場は続伸:米国株式の上昇を意識した買い

NY原油先物市場は46.54ドル-47.73ドルのレンジ相場となった。OPEC(石油輸出国機構)による供給制限が原油価格の維持に寄与するとの見方が支えとなっている。明日に米週間石油在庫の発表を控えており、大きく動きにくかった。アジア市場の終盤にかけて46.54ドルまで売られたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて反転し、一時47.73ドルまで買われた。米国株式の上昇が意識された 。

 

NY金先物市場は反発:ドルが弱含み割安感から買い優勢に

NY金先物市場は1828.50-1859.30ドルのレンジ相場となった。前日に進んだ米国でのワクチン接種開始を受けて安全資産の金が売られた流れは一巡した。対欧州通貨などでドルが売られたことからドル建て金価格に割安感が生じ、相場が押し上げられた。アジア市場で1828.50ドルまで売られたが、ユーロが底堅い動きを見せたことや、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入った 。

 

米国債券市場は下落:リスク選好から安全資産の債券売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.91%で終了した。米追加経済対策や新型コロナウイルスワクチン普及への期待から、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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