FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米企業の決算内容期待から買い優勢

NYダウは320.11ドル高の24776.59、ナスダックは67.81ポイント高の7756.20で取引を終了した。先週発表された6月雇用統計を受けた買いが継続したほか、長期金利上昇で金融セクターに幅広く買いが広がった。週末に貿易摩擦についての新たな材料が出なかったため、過度な懸念が後退した。また、今週から米主要企業の決算発表が本格化する中、良好な内容になるとの期待を背景にした買いも入った。VIX指数は13.37から12.69へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨安に伴い総じてドルが強い展開

ドル/円は、NY勢の参入後は対ポンドを中心にドル買いが進んだ流れに沿って値を上げた。NYダウが340ドル超高まで上げたことも買いを誘い、一時110.90円まで値を上げた。その後も高値圏で底堅く推移した。ユーロ/ドルは、、一時1.1791ドルまで上昇する場面があったものの、その後は対ポンドでのドル買いが波及したことで上値を切り下げる展開になった。ドラギECB総裁が『少なくとも2019年夏まで金利を据え置くと予想』などの見解を示したこと重しとなり一時1.1733ドルまで下押しした。

ポンド/ドルは、ジョンソン英外相の辞任が伝わると、英政局の先行き不透明感が高まったことを嫌気した売りに押されて一時1.3190ドルまで値を下げた。ただ、メイ英首相への不信任案が提出されるとの思惑が保守党議員から否定されたため、その後は1.3270ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は小幅高:先行きの需給見通しは不透明

NY原油先物市場は一時74.28ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入ったが、カナダの主要オイルサンド施設での生産再開との報道を受けて上げ渋った。ただ、一部産油国の生産水準は回復していないことから、米国内の原油在庫がさらに増える可能性は低いとの見方も出ている。

 

NY金・銀先物市場は反発:英政局の先行き不安の台頭

NY金先物市場は一時1266.90ドルまで買われた。ユーロ高・ドル安が続いていることや英政局の先行き不安の台頭などが買い材料視された。自立反発狙いの買いが一部で観測されたが、フロアー取引では利食い売りなどに押されたため上げ幅を縮めた。

 

米国債券市場は反落:入札を控えて売られやすい地合い

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米国株が大幅に上昇したことで、安全資産とされる債券の需要が後退した。今週予定されている国債入札を前に売りが出やすい面もあった。

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