FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:短期的な過熱感を警戒した売り優勢

NYダウは23.29ドル安の29397.63ドル、ナスダックは232.57ポイント高の11786.43ポイントで取引を終了した。前日に約9カ月ぶりの高値を付けるなど、足もとで相場上昇が続いたあとだけに短期的な過熱感を警戒した売りに押された。新型コロナウイルスが再拡大する中、NY州が飲食店の営業規制を再び強化すると伝わったことも相場の重石となり、一時130ドル超下落する場面があった。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は週初から下げが目立っていたハイテク株に見直し買いが入り、相場を下支えした。VIX指数は24.80から23.45へ低下した。

 

NY外国為替市場:米債券市場休場で商いは低調

ドル/円は、新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る楽観的な見方を背景に欧米株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が高まり円売り・ドル買いが優勢になった。ユーロやポンドに対してドル高が進んだ影響も受けて、一時105.67円と日通し高値を付けた。ただ、終値ベースでは一目均衡表雲の上限105.53円を維持することは出来かなった。新型コロナが再拡大する中、米NY州が飲食店の営業規制を再び強化すると発表すると、一時105.39円付近まで下押しする場面があった。なお、本日は米債券市場がベテランズデーで休場のため、商いは低調だった。 

 

ユーロ/ドルは、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が、12月に予定する追加金融緩和では『新型コロナ向けのパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)や、長期資金供給オペ(TLTRO)の拡大が焦点になる』との見方を示したことが相場の重石となり、一時1.1746ドルと日通し安値を更新した。ただ、引けにかけては買い戻しが入り1.1782ドル付近まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は3日続伸:需給改善期待から買い優勢

NY原油先物市場は41.32ドル-43.06ドルのレンジ相場となった。引き続きコロナワクチン開発の進展で経済活動正常化に伴うエネルギー需要の回復期待が原油の買いを後押した。また、主要産油国による協調減産体制の緩和時期は半年程度先送りされると見られており、需給関係の改善が期待されている。米国株式の先高観は消えていないことから、調整的な買いは継続した。ただ、ドル高・ユーロ安でドル建ての原油に売り圧力が生じ、上値は限られた。

 

NY金先物市場は反落:ユーロに対してドル強含みで売り優勢

NY金先物市場は1853.90-1882.50ドルのレンジ相場となった。為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドル建ての金に割高感が生じたのが、金の売りにつながった。また、米国株が堅調な動きになるなど、コロナワクチン開発への楽観論でセンチメントが改善し、安全資産の金に売りが入りやすくなっている。自律反発を狙った買いは一巡しており、ニューヨーク市場で一時1853.90ドルまで反落した。

 

米国債券市場はベテランズデーで休場

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