★米国株式市場は上昇:良好な経済指標の発表で景気懸念後退で買い
NYダウは152.84ドル高の28363.66ドル、ナスダックは21.31ポイント高の11506.01ポイントで取引を終了した。新規失業保険申請件数が減少し経済封鎖が始まった3月以降で最小となるなど、良好な経済指標を好感し上昇して寄り付いた。また、米経済対策を巡る与野党協議が進展しているとの期待感から買いが優勢となった。良好な米経済指標の発表が相次いだことも過度な景気懸念を和らげ、一時210ドル超上げた。VIX指数は28.65から28.11へわずかに低下した。
★NY外国為替市場:重要イベント控えポジション調整のドル買い戻し
ドル/円は、対ポンド中心に前日急速に進んだドル安に対する調整の動きが強まり円売り・ドル買いが優勢となった。市場では『米追加経済対策の行方や米大統領候補討論会など重要イベントを前にポジション調整目的のドル買い戻しが入った』との声が聞かれた。前週分の米新規失業保険申請件数や9月米中古住宅販売件数が予想より強い内容となったこともドル買いを促し、一時104.92円と日通し高値を更新した。米10年物国債利回りが一時0.8680%前後と6月9日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となった。
ユーロ/ドルは、欧州市場序盤に一時1.1867ドルまで値を上げたあとは米重要イベントを控えたポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.1812ドルと日通し安値を更新した。その後の戻りも1.1837ドル付近にとどまった。
★NY原油先物市場は反発:良好な米経済指標受け買い優勢
NY原油先物市場は39.71ドル-41.02ドルのレンジ相場となった。この日発表された米経済指標が良好な結果となり、投資家のリスク回避姿勢が後退し、昨日に大幅下落した原油は買い戻しが優勢となった。また、ロシアのプーチン大統領が『必要ならば一段と原油生産を削減する用意がある』と述べたことも、原油の買いを後押しした。アジア市場で39.71ドルまで下げたが、ロンドン市場で40ドル台を回復した。そして、ニューヨーク市場では株高を意識して一時41.02ドルまで買われる場面があったが、ドル高を意識して上げ幅はやや縮小した。
★NY金先物市場は反落:リスク回避姿勢の後退から売り優勢
NY金先物市場は1894.20-1929.40ドルのレンジ相場となった。前日にドル安・ユーロ高の反動で、ドル建ての金に割高感が生じたことも背景に、利食い売りに押された。また、米新規失業保険申請件数や米9月中古住宅販売件数が予想比強い結果となったことも、リスク回避姿勢の後退につながり、安全資産とされる金の売りを後押しした。アジア市場の序盤で1929.40ドルまで買われたが、まもなく反落し、1912.60ドルまで下げた。ロンドン市場で1920ドル台を回復したものの、ニューヨーク市場では主要通貨に対するドル買いが増えたことを嫌って、一時1894.20ドルまで下げ幅は拡大した。
★米国債券市場は続落:良好な経済指標が相次いだことが相場の重石
米国債券市場で長期ゾーンは6日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)0.86%で終了した。米経済対策を巡る与野党協議が進展しているとの期待感から、相対的に安全資産とされる米国債が売られた。良好な米経済指標の発表が相次いだことも相場の重石となり、一時0.8680%前後と6月9日以来の高水準を付ける場面があった。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |