★米国株式市場は下落:米追加経済対策の交渉難航観測から売り優勢
NYダウは410.89ドル安の28915.42ドル、ナスダックは192.67ポイント安の11478.88ポイントで取引を終了した。週末に民主党のペロシ下院議長が新型コロナウイルスを巡る追加経済対策について、トランプ政権と大統領選挙前の合意成立に楽観的な見通しを示したため期待感から上昇して寄り付いた。しかし、そのあとは合意への期待がしぼみ売りが広がった。経済対策の規模などで与野党の隔たりは大きく、交渉難航の観測から売りが出た。欧米での新型コロナウイルス感染再拡大も投資家心理を冷やした。大手米紙の記者がツイッターに『交渉は成立しそうに見えない』と投稿したことも売りを促し、一時460ドル超下げた。VIX指数は27.41から29.18へ上昇した。
★NY外国為替市場:様子見ムード強くドル/円は小幅もみ合い
ドル/円は、対ポンド中心にドル売りが先行すると一時105.24円と日通し安値を付けたものの、ユーロ/円などクロス円の上昇につれた円売り・ドル買いが出ると持ち直した。米国株が失速し、ドル売り圧力が後退すると105.49円付近まで戻した。10月米NAHB住宅市場指数が85と予想の83を上回り、過去最高を更新したことも相場の支援材料となった。米追加経済対策の行方や米大統領候補討論会など重要イベントを前に動きづらい面もあった。
ユーロ/ドルは、中国の景気底入れ観測が支えとなる中、NYダウ先物が上昇したことを受けてリスク選好のドル売りが先行した。現物のNYダウが一時100ドル超上昇したこともユーロ買い・ドル売りを誘い、1.1794ドルと日通し高値を付けた。ただ、米国株相場が失速するとドル売りの勢いは後退し、一時1.1765ドル付近まで下押しした。
★NY原油先物市場は続落:感染拡大で需要鈍化懸念から売り優勢
NY原油先物市場は40.77ドル-41.46ドルのレンジ相場となった。欧米でコロナ感染の拡大傾向が続いており、コロナ感染拡大による経済への影響やエネルギー需要の鈍化懸念が原油相場の重石となった。ただ、為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建て原油の割安感で買いも入り、値動きは限られた。NY市場の中盤にかけて41.46ドルまで買われたが、米国の追加経済対策を巡る協議は特に進展していないことや株安を嫌気して売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で一時40.77ドルまで反落した。
★NY金先物市場は小幅高:政治リスクで買いやや優勢
NY金先物市場は1920.20-1923.40ドルのレンジ相場となった。ドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。また、米大統領選を控えた政治リスクも安全資産とされる金の買いにつながった。アジア市場で1900.20ドルまで下げたが、その後反転した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1923.40ドルまで買われた。ただ、追加経済対策についての協議は進展していることから、リスク回避的な金買いは拡大せず、1900ドル台前半で伸び悩んだ。
★米国債券市場は続落:米追加経済対策での合意期待から売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)0.77%で終了した。米追加経済対策で与野党が合意に至るとの期待から債券売りが先行したものの、米国株が失速すると買い戻しが入り下げ幅を縮めた。
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