FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は反発:市場心理の改善で買い優勢

NYダウは439.58ドル高の27940.47ドル、ナスダックは293.88ポイント高の11141.57ポイントでとりひきを終了した。7月JOLT求人件数が予想を上回り経済封鎖前の水準を回復したため投資家心理が改善し、寄り付きから上昇した。前日まで下げが目立った主力ハイテク株に押し目買いが入り、相場全体を押し上げた。英フィナンシャル・タイムズ紙が『新型コロナウイルスのワクチン治験を一時中断した英製薬大手のアストラゼネカは来週にも治験を再開させる可能性がある』と報じたことも市場心理の改善につながり、一時700ドル超上げた。VIX指数は31.46から28.81へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の円売り・ドル売りで上値は限定的

ドル/円は、米国株高を受けたリスク選好の円売りが出て一時106.27円と日通し高値を付けたものの、同時にリスク選好のドル売りも出たため上値は限定的だった。7日と8日の高値106.38円がレジスタンスとして意識された面もあった。

 

ユーロ/ドルは、英国と欧州連合(EU)の将来関係を巡る交渉の先行き不安がくすぶる中、10日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に持ち高調整目的のユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1753ドルと日通し安値を付けた。ただ、『ECB当局者の中には経済見通しに自信を深めている者もいる』との一部報道を受けて、追加緩和への期待が後退すると一転ユーロ買いが優勢になった。前日の高値1.1827ドルを上抜けて一時1.1834ドルまで上値を伸ばした。米国株相場の大幅反発を受けてリスク選好のドル売りも出た。もっとも、明日の重要イベントを前にNY午後に入ると次第に値動きが鈍っている。

 

NY原油先物市場は大幅反発:欧米株高を好感した買い

NY原油先物市場は36.16銅r-38.45ドルのレンジ相場となった。昨日に大幅下落し、4日連続の下落で約3カ月ぶりの安値水準まで下落した反動で買い戻しが先行した。また、米国株が大幅反発し、リスク資産とされる原油先物の買いを誘い、為替相場でのドル安もドル建ての原油の買いを後押しした。

 

NY金先物市場は続伸:ユーロ反発を意識した買い優勢

NY金先物市場は1926.30-1959.70ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じ、買いが優勢となった。ただ、翌日に欧州中央銀行(ECB)理事会を控えた様子見ムードも強く、上値は限られた。ロンドン市場で1926.30ドルまで下落したが、ユーロ安が一服したことから、安全逃避的な金買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で金先物は1959.70ドルまで一段高となった。

 

米国債券市場は反落:米国株高などリスク選好から売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.70%で終了した。米国株や原油先物相場の反発を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。 また、米10年債入札の『低調』な結果を受けたことも債券売りにつながった。

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