FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦や米経済指標悪化を嫌気

NYダウは196.10ドル安の24461.70、ナスダックは68.56ポイント安の7712.95で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念やイタリア政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数や5月景気先行指数が予想を下振れたほか、22日に予定されるOPECでの協調減産緩和の思惑から、原油価格が下落したことこ嫌気され軟調推移となった。一時250ドル超下落した。VIX指数は12.79から14.64へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利が低下したことを背景にドル売り

ドル/円は、米長期金利の低下幅縮小に伴って110.60円まで上げる場面があったが、上値は重かった。米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回る結果となったことをきっかけに米長期金利が低下するとドルが売られる展開となった。NYダウが250ドル超、日経先物が240ドル下落したためリスク回避のドル売りも重なり、前日安値の109.86円を下抜けて109.84円まで下落した。ユーロ/ドルは、イタリア国債・株式が下落したことで欧州序盤に一時1.1509ドルと昨年7月20日以来の安値を付けたが、その後は一転して反発した。イングランド銀行が政策金利の据え置きを発表し、議事要旨で利上げを主張した委員が前回の2人から3人に増えたことでポンド/ドルが急伸したことにつれた。また、米長期金利が低下したこともユーロ買い材料となった。

 

NY原油先物市場は下落:OPECプラスで増産支持を嫌気

NY原油先物市場は一時64.34ドルまで売られた。『OPECプラス』委員会は日量100万バレルの増産を支持しているとの報道が売り材料視された。市場関係者によると、イラクは日量100万バレルの段階的な供給増加に合意したもよう。ただし、日量100万バレルの増産は全会一致の判断になっていない。しかし、市場では『OPEC協調減産の緩和で合意する』との観測が広がっている。

 

NY金先物市場は続落:ポジション調整に絡んだ売り優勢

NY金先物市場は一時昨年12月19日以来の安値1262.40ドルまで売られた。米中貿易戦争激化を警戒して米国株式は軟調推移となったが、株安や米長期金利の低下を意識した金買いは限定的だった。短期筋のポジション調整に絡んだ売りがこの日も観測されたが、売りが一巡すると徐々に下値を切り上げた。

 

米国債券市場は反発:米中貿易摩擦警戒感と米国株安で債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。米6月フィリー指数の大幅悪化を背景に債券買いが進んだ。米中を中心に貿易摩擦への警戒感から米国株が下落したこともリスク回避の債券買いにつながった。

 

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