★米国株式市場はまちまち:米FRBの利上げ継続観測が相場の重石
NYダウは42.41ドル安の24657.80、ナスダックは55.93ポイント高の7781.51で取引を終了した。朝方は、前日の株価下落を受けた買戻しが先行した。メディアセクターで買収合戦が激化し、市場再編への期待を見込んだ買いが集中したほか、ハイテク株が選好されたものの、経済フォーラムでパウエル米FRB議長が利上げを継続する意向を示したことが相場の重石となった。ただ、下値では押し目買いが入るなど一段と下落する展開にもならなかった。VIX指数は13.35から12.79へ低下した。
★NY外国為替市場:パウエル米FRB議長発言を受けドル買い優勢
ドル/円は、『中国は米関税に強い対抗措置を講じると表明した』との一部報道が伝わると109.95円まで下落したが、下値は堅かった。パウエル米FRB議長がECBパネル討議で『段階的な利上げを継続する根拠が強い』『雇用市場は一段と強く、賃金成長を後押ししている』と述べると、米長期金利の上昇とともにドルの買い戻しが入った。その後も底堅く推移し、日通し高値となる110.45円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、 ノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言を受けて欧州時間にユーロ売りが進んだ反動からNY市場ではショートカバーが強まった。一時1.1600ドルまで値を上げ、その後は1.15ドル台後半でのもみ合いが続いた。
★NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感した買い
NY原油先物市場は一時66.35ドルまで買われた。米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計で原油在庫は591万バレル減少していたことが意識された。中国本土株の反発や欧州諸国の株高も好感された。一部報道によると、サウジアラビアはOPEC総会で日量60万バレルの増産を提案するとみられている。
★NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇とドル高を嫌気
NY金先物市場では一時1269.60ドルまで売られた。米長期金利の反発やユーロ安が続いていることが嫌気された。米中貿易戦争激化を警戒した安全資産としての買いも観測されたが、ポジション調整に絡んだ売りが続いており、金価格の上値は重い。
★米国債券市場は反落:米FRBの利上げ継続観測を嫌気
米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.94%で終了した。パウエル米FRB議長が緩やかな利上げ継続を示唆したことで債券売りが進んだ。足元で上昇(利回り低下)が続いていたこともあり、持ち高調整の売りも出た。
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