FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米中の貿易摩擦の激化を嫌気した売り

NYダウは287.26ドル安の24700.21、ナスダックは21.44ポイント安の7725.59で取引を終了した。米中の貿易摩擦が一段と激化し、経済に悪影響を及ぼすとの懸念から売りが先行した。一時420ドル近く下落した。ただ、下落が続いていることもあり、下値では押し目買いが入った。VIX指数は12.31から13.35へ上昇した。

 

NY外国為替市場:NYダウ下げ渋りでドルの買い戻し

ドル/円は、米中貿易摩擦への懸念から欧州序盤に一時109円台半ばまで下落したが、50日移動平均線の109.33円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げる展開となった。米長期金利が低下幅を縮めたほか、一時420ドル近く下落したNYダウが下げ渋ったことを受けて110円台を回復して終了した。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁のハト派的な発言を受けて欧州時間に一時1.1531ドルまで下げた。ただ、5月29日安値の1.1510ドルがサポートとして機能するなど、NY時間では下値の堅い展開となり1.590ドル台まで値を戻した。

 

NY原油先物市場は反落:米中貿易戦争での原油需要減少の思惑

NY原油先物市場は一時64.23ドルまで売られた。OPEC総会で日量30-60万バレル程度の増産について議論されるとみられていることや、米中貿易摩擦激化への懸念が高まる中、世界経済は停滞し、原油需要の減少につながるとの思惑から売りがでた。

 

NY金先物市場は下落:ユーロ安・ドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1272.60ドルまで売られた。米中貿易戦争激化を警戒して安全資産として買いが観測された。しかし、ユーロ安・ドル高の相場展開となったことから、金価格は伸び悩んだ。自立反発を狙った買いは一服しており、新たな手掛かり材料の提供を待つ状況となった。

 

米国債券市場は続伸:安全資産としての債券買い需要が強い

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。米中貿易摩擦の深刻化が懸念され、債券買いが進み一時2.85%まで低下した。しかし、その後は持ち高調整売りに押された。

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