★米国株式市場は下落:FOMCの結果と米関税絡みの報道を嫌気
NYダウは119.53ドル安の25201.20、ナスダックは8.09ポイント安の7695.70で取引は終了した。FOMCで0.25%利上げとともに年内4回の利上げ見通しが示されたほか、『米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』との報道が嫌気された。引けにかけて130ドル近い下げ幅となった。ナスダックは4営業日ぶりに反落した。VIX指数は12.32から12.94へ上昇した。
★NY外国為替市場:ドルはFOMC結果公表後に乱高下
ドル/円は、米FOMCの結果公表を前にポジション調整目的のドル売りが先行し、110.34円までじり安となった。米FRBは12-13日、FOMCを開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げることを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。経済・金利見通しで2018年の利上げ回数が前回の3回から4回に増えたことが分かるとドル買いで反応した。GDP・物価見通しが上方修正されたこともドル買いを後押しした。また、声明では『経済活動が堅調に上昇している』などと伝わったうえ、『FF金利は相当の期間、長期的な水準を下回る状況が続くだろう』との文言が削除されたこともドル買いにつながった。その後、パウエル米FRB議長が定例記者会見で『来年1月から毎回のFOMC終了後に記者会見を行う意向』などと発言。米利上げ機会拡大への思惑から110.85円と5月23日以来の高値を付けた。その後、WSJ紙が『米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』と報じると一転してドル売りが優勢になった。ダウ平均が引けにかけて130ドル近く下げたうえ、日経平均先物の130円安も嫌気され、110.27円まで下げ足を速めた。 ユーロ/ドルは、FOMCの結果公表を控えて全般ドル安が進み、1.1793ドルまで値を上げた。その後、FOMCの結果やパウエルFRB議長の発言を受けてドル買いが強まり、1.1726ドルまで急失速した。もっとも、米関税絡みの報道が伝わると再びドル売りが活発化。一時1.1801ドルまで持ち直した。
★NY原油先物市場は続伸:週間在庫の減少を好感した買い
NY原油先物市場は一時66.89ドルまで買われた。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したほか、ガソリン在庫が予想に反して減少したた買いが優勢となった。OPECによる減産体制への支持は後退していないことから、原油価格は底堅い展開となった。
★NY金先物市場は小幅高:FOMCの結果を控えもみ合い続く
NY金先物市場は一時1305.20ドルまで買われた。米FOMCの結果公表を控え、通常取引では1300ドルを挟んだ水準でもみ合いが続いた。FOMC会合で0.25ポイントの追加利上げが予想通り決定された。FOMC予測で金利見通しを引き上げており、2018年の利上げは合計4回に上方修正された。
★米国債券市場は横ばい:FOMC結果で売られ関税報道で買戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.96%で終了した。米FOMCで0.25%利上げとともに年内4回の利上げ見通しが示されると、債権売りが活発化した。その後、『政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』と報じられると、一転して買戻しが強まった。
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