FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米FOMCの結果公表控え様子見ムード

NYダウは1.58ドル安の25320.73、ナスダックは43.87ポイント高の7703.79で取引が終了した。朝方は米朝首脳会談で両国首脳が共同声明に署名したことが一定の評価を受け買いが先行した。しかし、翌日に米FOMCの結果公表を控えている中、見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がり、前日終値を挟んで方向感が定まらない展開となった。ナスダックは、約1週間ぶりに過去最高値を更新した。VIX指数は12.35から12.32へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:FOMC会合控えドル高持続

ドル/円は、米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、米長期金利の上昇とともに思惑的なドル買いが進み110.43円まで上げた。しかし、米CPIやコア指数が市場予想通りだったこともあり110.16円まで失速した。しかし、パウエル米FRB議長が全てのFOMC会合後の記者会見を検討していると報じられると、利上げ機会拡大への思惑から110.49円まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値に面合わせしたkとで伸び悩むなど方向感が定まらなかった。ユーロ/ドルは、しばらく1.1790ドル前後での持ち高調整が続いたが、メイ英首相が否決を呼び掛けていたEU離脱関連法案の修正案が、英議会で否決されたことが分かるとユーロ/ポンドが急落し、つれる形で上値が切り下がった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油増産の反対意見増えたことを好感

NY原油先物市場は一時66.70ドルまで買われた。OPECが2018年需要見通しを据え置くと、買いが広がった。また、OPEC加盟国内で増産に反対する意見が増えているとの理由から原油価格は底堅い展開となった。市場関係者によると、イラク、イラン、ベネズエラが増産に反対している。

 

NY金先物市場は下落:米朝首脳会談が無事終了でリスク回避後退

NY金先物市場は一時1296.30ドルまで売られた。12日に開かれた史上初となる米朝首脳会談では、両首脳が共同声明に署名し、北朝鮮側は朝鮮半島の完全非核化に取り組むこと、米国側は北朝鮮の体制保証に取り組むことになった。ただ、具体策は提示されていないことから、一部ではリスク回避の買いが観測された。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも金売りにつながった。

 

米国債券市場は続落:米5月CPI発表前から思惑的な売り

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.96%で終了した。翌日の米FOMC結果公表での利上げが確実視される中、米5月消費者物価指数(CPI)発表前から思惑的な債券売りが先行した。米CPIが市場予想通りと判明した後も債券売りが続いたが、売り一巡すると買戻しも入った。

 

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