FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:重要イベント控え総じて様子見ムード

NYダウは5.78ドル高の25322.31、ナスダックは14.41ポイント高の7659.93で取引が終了した。イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行した。しかし、12日の米朝首脳会談、13日のべいFOMCの結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。前週末のG7首脳会議では、貿易問題を巡る米国と他国の対立が鮮明となったが、株式市場への影響は限定的だった。VIX指数は12.18から12.35へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強いなかドルのじり高継続

ドル/円は、NY勢の参入に伴いややドル売りが進み、一時109.85円までじり安となった。その後、日経先物が150円高やNYダウの80ドル超高が支えとなり110.12円まで反発した。ただ、200日移動平均線が位置する110.18が目先のレジスタンスとして意識されたほか、株高も一服したことで上値は限られた。ユーロ/ドルは、NY勢がドル売りで参入すると一時1.1814ドルまで切り替えした。ただ、日中高値の1.1821ドル手前で上値の重さが確認されると、ドル/円の反発も重しとなり1.1781ドルまで失速した。その後は次第に方向感が出なかった。

 

NY原油先物市場は反発:原油増産の思惑がやや後退

NY原油先物は一時66.35ドルまで買われた。OPEC加盟国やロシアによる原油増産の有無を見極める必要があるとの見方が広がり、原油増産の思惑はやや後退していることから、原油価格が底堅い動きとなった。そのため、朝方は売りが先行したものの売り一巡後は買戻しが優勢となり持ち直した。

 

NY金先物市場は小幅高:米朝首脳会談控え方向感のない展開

NY金先物市場は一時1307.00ドルまで買われた。12日の米朝首脳会談や13日米FOMCの結果公表を前に相場は大きな方向感は出なかった。ただ、米長期金利が上げ渋っていたことから、押し目買いの興味が散見された。

 

米国債券市場は続落:米国株上昇を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.95%で終了した。米国株式市場が上昇したことを背景に債券売りが広がった。ただ、米3年債入札の結果が『無難』、米10年債入札の結果が『好調』との受け止めから下値も限られた。

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