FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は続伸:良好な米経済指標を受け上げ幅拡大

NYダウは459.67ドル高の26287.03ドル、ナスダックは226.02ポイント高の10433.65ポイントで取引が終了した。中国当局が『健全な強い市場が重要』との見解を示し、上海総合指数が2年ぶり高値を更新するなど中国やアジアの株高を受けて買いが先行した。その後に発表された6月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも買いを促し、一時470ドル超上げた。VIX指数は27.68から27.94へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売り優勢

ユーロ/ドルは、中国景気の回復期待を背景に世界的に株価が上昇すると、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、安全通貨とされるドルを売って、欧州通貨などを買う動きが広がった。欧州時間に発表された5月ユーロ圏小売売上高が予想より強い内容となったこともユーロを下支えし、一時1.1345ドルと6月23日以来の高値を付けた。ただ、6月米ISM非製造業指数が57.1と予想の50.0を上回ったことが分かるとドル買い戻しが優勢となり、一時1.1303ドル付近まで伸び悩む場面があった。なお、仏大統領府はこの日、カステックス新内閣の閣僚名簿を発表した。国民の人気が高いルドリアン外相や、日産自動車・ルノー問題を担当するルメール財務相を再任した。市場では『内相など不人気の閣僚を交代させ、マクロン大統領の支持率低迷を打開したいとのねらいが透ける』との声が聞かれた。 

 

ドル/円は、欧米株価の上昇に伴うリスク選好のドル売りが優勢になると、一時107.22円と日通し安値を付けた。良好な米ISM非製造業指数を受けてドル買い戻しが入ると107.59円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

 

NY原油先物市場はほぼ横ばい:需給関係の先行きを懸念した利食い売り

NY原油先物市場は40.15ドル-41.08ドルのレンジ相場となった。米国で新型コロナの感染拡大が続く一方で、この日発表された6月米ISM非製造業指数も市場予想を大きく上回るなど、最近の米経済指標に予想以上の改善が目立ち、景気回復への期待感も強いことで、売り買いが交錯した。アジア市場で41.08ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では需給関係の先行きを懸念した利食い売りなどが観測され、株高でも原油先物の上値は重くなった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドル安で買い優勢

NY金先物市場は1779.20-1799.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロなどで弱含み、ドルの代替資産とされる金に買いが入った。ただ、株式市場が堅調な動きになる中、安全資産の金を売る動きも見られ、上値は限られた。アジア市場では株高を意識してやや伸び悩む場面があったが、ニューヨーク市場では株高持続でも底堅い動きを見せ、一時1800ドルに迫った。

 

米国債券市場は横ばい:好悪材料多く売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.67%で終了した。6月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、売り一巡後は買い戻しが入った。

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