FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米第4弾パンデミック救済策への期待が下支え

NYダウは92.39ドル高の25827.36ドル、ナスダックは53.00ポイント高の10207.63ポイントで取引が終了した。良好な6月米雇用統計が好感されて、景気敏感株などへの買いが優勢となった。上げ幅は一時460ドルを超えた。ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、買い一巡後は上値が重くなった。米国の新型コロナ新規感染者数は5万人を超え、過去最多となったほか、香港情勢をめぐる米中対立など依然として不安要素は多い。しかし、トランプ大統領が第4弾パンデミック救済策に着手したことを明らかにすると、期待感が下支えとなり引けにかけても上昇を維持した。VIX指数は28.62から27.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:米独立記念日の休日控え動意鈍る展開

ユーロ/ドルは、欧州市場では欧州株高を背景にリスク選好のドル売りが先行し、一時1.1303ドルまで値を上げたものの、1.13ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。注目されていた6月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比480万人増、失業率が11.1%といずれも予想より強い内容となり全般ドル買いが加速。一時1.1223ドルと日通し安値を付けた。もっとも、NY中盤以降は狭いレンジ取引に終始した。明日に米独立記念日の振替休日を控えて、米債券市場は短縮取引だった。そのため、株式・為替市場も動意が鈍った。

 

ドル/円は、米重要指標を控えてしばらくは狭いレンジ取引が続いていたが、良好な米雇用統計の結果が伝わるとドル買いが優勢となり一時107.72円と日通し高値を更新した。ただ、107.90円から108.50円にかけて断続的にドル売りオーダーが控えていることもあって上値は限られた。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重石となった。

 

NY原油先物市場は続伸:良好な米雇用統計結果受け買い優勢

NY原油先物市場は39.46ドル-40.74ドルのレンジ相場となった。米雇用統計が予想以上に改善したことを受け、景気回復によるエネルギー需要の高まりへの思惑が強まった。ジア市場で39.46ドルまで売られたが、押し目買いが入ったことで反転し、40ドル台を回復した。

 

NY金先物市場:ウイルス感染拡大と米中対立への不安感から底堅い

NY金先物市場は1766.30-1791.70ドルのレンジ相場となった。米雇用統計の改善は、リスク回避資産とされる金の重石となったが、コロナ第2波への懸念は根強く、買い優勢で引けた。米フロリダ州で日別の新型コロナウイルス新規感染者数が1万109人と過去最多になったほか、香港情勢をめぐる米中対立など依然として不安要素が多い。 

 

米国債券市場は横ばい:ウイルス感染拡大への警戒感強く買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.67%で終了した。良好な6月米雇用統計を受けて債券売りが先行したものの、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、売り一巡後は買い戻しが入った。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ