FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:長期にわたって低金利政策が続くとの見方を好感

NYダウは29.58ドル高の27911.30、ナスダックは37.87ポイント高の8654.05で取引を終了した。航空機メーカーのボーイング(BA)が重石となり、序盤売られる場面もあったが、ナスダックは買いが先行した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、経済活動の緩やかな拡大を理由に2020年中の政策金利据え置きを示唆したことから、低金利政策が長期にわたって続くとの見方が強まると持ち直した。アップルやユナイテッド・テクノロジーズなどの上昇が相場の下支え要因となった。VIX指数は15.68から14.99へ低下した。

 

NY外国為替市場:米FOMCの結果を受けドル売り優勢

ドル/円は、米金融イベントを控えてしばらくは狭いレンジでの値動きが続いていたが、FOMC声明文から『不確実性』との文言が削除されたことが分かると瞬間的にドル買いで反応し、一時108.77円付近まで上げた。ただ、FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)で来年の金利据え置きが示されたほか、パウエルFRB議長が『物価の持続的な上昇を確認するまでは利上げの可能性は低い』と述べるとドル売りが優勢になり、一時108.47円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1070ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利が低下すると一転買い戻しが優勢になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見後は全般ドル売りが活発化した流れに沿って、一時1.1145ドルと11月4日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫増加を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は58.11ドル-59.22ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫は減少予想に反して増加していたことや、ガソリン在庫の増加を意識して売りが優勢となった。ただ、米FOMCの結果を受け為替相場がドル安に振れたことで原油先物はやや底堅い動きとなった。

 

NY金先物市場は続伸:米FOMC前に調整的な買いが優勢

NY金先物市場は1466.90-1483.50ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えるなか、米長期金利の低下を眺めながら買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な姿勢を維持するとの見方が強いことが、金の下支えとなった。米金融政策発表後に一段高となった。

 

米国債券市場は反発:FRBは利上げを急がないとの見方から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.79%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で『利上げにはインフレの大幅かつ持続的な上昇が必要』と発言すると、『FRBは利上げを急がない』との見方が改めて強まり債券買いが広がった。

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