FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易協議進展期待で買い優勢

NYダウは190.85ドル高の28066.47、ナスダック112.60ポイント高の8632.49で取引を終了した。米中貿易協議の焦点である知的財産権の保護で、中国が譲歩したと伝わると、米中協議の進展期待が高まった。アップルや3M、キャタピラーなど中国売上高比率が高い銘柄を中心に買いが集まり、引けにかけて上げ幅を広げた。また、大型買収も相次ぎ、終日堅調推移した。VIX指数は12.34から 11.87へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は200日SMAがレジスタンス

ドル/円は、『米中貿易協議の第1段階の合意は近い』との報道が相次いだことで、投資家のリスク選好姿勢が強まり一時108.97円と日通し高値を付けた。ただ、108.95円付近に位置する200日移動平均線がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。米10年債利回りの低下も相場の重石となった。

ユーロ/ドルは、欧州の取引時間帯に一時1.1032ドルと日通し高値を付けたあとはじりじりと上値を切り下げる展開になった。ユーロ/ポンドの下落につれた売りが出たほか、市場では『欧州企業による米企業の巨額買収が意識されてユーロ売り・ドル買いが出たのではないか』との声が聞かれ、一時1.1004ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:需要回復期待から買い優勢

NY原油先物市場は57.21ドルまで下落後、58.15ドルまで上昇した。為替相場でドルが対ユーロで堅調に推移すると、ドル建ての原油先物は割高感から売りが先行した。しかし、米中貿易協議の部分合意への期待再燃や香港情勢改善への期待浮上などから、世界的な景気減速懸念が後退し、需要回復思惑による買いが優勢になった。ただ、来週のOPECプラス会合を控え、協調減産の延長は確実視されるものの、追加減産は難しいとの見方が根強く、売りに何度か押される場面もあった。

 

NY金先物市場は反落:ドル高が嫌気され売り優勢

NY金先物市場は1460.70ドルまで下落後、一時1467.60ドルまで反発した。米中通商協議の『第1段階合意』に向けた楽観的な見方が広がり、安全資産の金は売りが先行した。為替相場でドルがユーロに対して堅調に推移したことも、ドル建ての金先物に割高感を生じさせて上値の重しとなった。 

 

米国債券市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.75%で終了した。『米中貿易協議の第1段階の合意は近い』との報道が相次いだことを受けて債券売りが出た半面、米中通商協議を巡る根強い不透明感が相場を支えた。

 

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