★米国株式市場は下落:米中協議の難航が懸念で売り優勢
NYダウは54.80ドル安の27766.29、ナスダックは20.52ポイント安の8506.21で取引を終了した。米中両政府が貿易協議『第1段階』の合意への署名を目指す中、香港を巡る対立が協議の妨げになるとの懸念が強まり売りが広がった。半面、『米政府は米中合意がない場合でも12月15日に予定する対中追加関税の第4弾の発動を見送る公算』との報道も伝わり、相場を下支えした。原油先物価格の上昇を背景にエネルギー株が買われたことも指数のサポート要因となった。VIX指数は12.78から13.13へ上昇した。
★NY外国為替市場:投資家の疑心暗鬼により狭いレンジ内に終始
ドル/円は、『中国の劉鶴副首相がさらなる協議のために先週、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官に中国への招待状を送付した』との報道が伝わったほか、『米政府は米中合意がない場合でも12月15日に予定される対中追加関税の第4弾の発動を見送る公算』との一部報道を手掛かりに円売り・ドル買いが進行し、一時108.70円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値108.74円を上抜けることは出来なかった。米中協議では、これまで何度も『ちゃぶ台返し』が繰り広げられてきた。過度な警戒が和らいだとはいえ、懸念が出るとすぐ円高に振れるため投資家は疑心暗鬼となっている。米国株相場が下落したこともドル円の上値を抑えた。
ユーロ/ドルは、一時1.1097ドルと5日以来の高値を付けたものの、1.11ドル台乗せに失敗したことやポンドドルの失速が嫌気されて一転売りが優勢になった。米長期金利が1.78%台まで上昇したことも相場の重しとなり、一時1.1052ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は続伸:協調減産の延長の思惑から買い優勢
NY原油先物市場は57.38ドルから58.62ドルまで上昇した。中国の劉鶴副首相が先週にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官に中国への招待状を送付したとの報道や『米政府は米中貿易協議を巡り合意がない場合でも12月15日に予定される関税導入を延期する』との報道を受けて、米中協議への懸念が和らいだことや、石油輸出国機構(OPEC)が12月上旬の会合で協調減産の延長を決める公算が大きいとの見方が支えとなった。
★NY金先物市場は続落:米中協議への懸念後退で売り優勢
NY金先物市場は1472.00ドルから1463.00ドルまで下落した。『米政府は米中貿易協議を巡り合意がない場合でも12月15日に予定される関税導入を延期する』との一部報道を受けて、米中協議への懸念が後退し、逃避資産の金は売りが優勢となった。また、為替相場でドルが対ユーロで上昇し、ドル建ての金に割高感が生じたことも売りを後押しした。
★米国債券市場は反発:ポジション調整の利食い売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.77%で終了した。前日まで3日続伸していただけに利益確定目的の売りが優勢となった。
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