FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待で買い優勢

NYダウは222.93ドル高の28004.89、ナスダックは61.81ポイント高の8540.83で取引を終了した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長とロス米商務長官の発言を受けて、米中貿易協議の進展期待が強まると、キャタピラーなど中国関連株を中心に買いが優勢となった。10月小売売上高が予想を上振れたことも好感され、終日堅調推移となった。主要3指数とも史上最高値を更新した。VIX指数は13.05から12.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易協議の進展期待からドル買い優勢

ドル/円は、アジア時間にはクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が『中国との貿易協議は合意に近づいている』と述べたほか、欧州時間にはロス米商務長官が『米中はほぼ確実に合意するだろう』との見解を示したと伝わった。米中貿易協議の進展期待を背景に米国株相場が上昇すると円売り・ドル買いが優勢となり、一時108.86円と前日の高値に面合わせした。なお、この日発表の米経済指標は低調な数字が相次いだが、目立った反応は見られなかった。10月米小売売上高は予想を上回ったものの、自動車を除く数値は予想を下回った。11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や10月米輸入物価指数、10月米鉱工業生産指数、9月米企業在庫なども予想より弱い内容となった。 

ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.1015ドルまで売られる場面もあったが、売りが一巡すると買い戻しが優勢になった。ユーロ/円の上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入ったほか、全般にリスク・オンの流れが続いたこともあって一時本日高値となる1.1057ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は反発:米中通商協議の進展期待で買い優勢

NY原油先物市場は56.43ドル-57.97ドルのレンジ相場となった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長とロス米商務長官が米中協議の進展について楽観的な発言をしたことが、原油先物の支えになった。また、米国株式市場が徐々にではあるが、上げ幅を拡大したこともあり、原油先物も引けにかけて堅調に推移した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比10基減少の674基と大幅減少したため、供給過剰への警戒感が後退したことも材料視された。

 

NY金先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢

NY金先物市場は1462.80-1472.10ドルのレンジ相場となった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長、ロス米商務長官と米政権主要メンバーが相次いで、米中通商協議の進展に楽観的な発言をしたことで、米ドルや米国株式市場さらに米国金利が上昇しリスクオンになり金先物価格は弱含んだ。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.83%で終了した。米中貿易協議の進展期待を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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