FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:FOMC結果とパウエル米FRB議長講演控え様子見

NYダウは33.98ドル高の27110.80、ナスダックは32.47ポイント高の8186.02で取引を終了した。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、原油相場が下落し、朝方から揉み合いとなった。イラン最高指導者のハメネイ師がトランプ大統領との首脳会談に否定的な見方を示すなど中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強い。また、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見を見極めたいとして、積極的な売買は手控えられた。個別ではボーイングやマクドナルド、アメリカン・エキスプレスなどが上げた半面、ダウやシスコシステムズなどが下げた。VIX指数は13.74から14.44へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く値幅も小幅で推移

ドル/円は、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や18-19日の日銀金融政策決定会合の結果を見極めたいとして、積極的な売買は手控えられ大きな方向感は出なかった。NY時間の安値は108.06円、高値は108.35円で値幅は0.29円程度だった。なお、8月米鉱工業生産指数や9月NAHB住宅市場指数は予想を上回ったものの、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された9月独ZEW景況感指数が▲22.5と前回の▲44.1から改善し、予想の▲37.0を上回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利が1.79%台まで低下したこともドル売りを促し、一時1.1075ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は大幅反落:サウジの石油生産慮うは数週間で回復観測

NY原油先物市場は58.46ドル-62.59ドルのレンジ相場となった。昨日に14%超急騰した反動や、サウジアラビアの石油施設への攻撃によって同国の石油生産量は大幅に減少すると懸念されていたが、今後数週間で生産量は施設攻撃前の水準を回復するとの一部報道を受けて短期筋などの売りが広がった。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相も9月末まで同国の産油量が攻撃前の水準に戻るとの見方を示した。

 

NY金先物市場は小幅高:中東情勢やFOMCでの利下げ観測から買い優勢

NY金先物市場は1500.90-1515.00ドルのレンジ相場となった。中東情勢の緊張状態は緩和されていないことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、値動きは鈍いも、為替相場でのドル安や今回のFOMCでの利下げが確実視されていることが支えに買いが優勢となった。

 

米国債券市場は続伸:ポジション調整目的の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.80%で終了した。FOMCの結果公表を前にポジション調整目的の買いが入った。

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