★米国株式市場は下落:世界経済減速懸念から売り優勢
NYダウは120.93ドル安の25777.90、ナスダックは26.79ポイント安の7826.95で取引を終了した。『中国は自動車購入制限の緩和や撤廃を検討』との一部報道が伝わると、米中対立の悪化に対する懸念が和らぎ買いが先行し、一時150ドル超上げた。ただ、米中貿易摩擦や世界景気に対する不透明感は根強く、上値は重かった。また、ドイツ4-6月期GDPがマイナス成長となり、世界経済減速への懸念から米債券市場で米10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』が強まると、投資家心理が悪化しダウ平均は170ドル超下落した。VIX指数は19.87から20.31へ上昇した。
★NY外国為替市場:月末絡みでドル/円の上値重い
ドル/円は、欧州時間に『中国は自動車購入制限の緩和や撤廃を検討』との一部報道が伝わるとNYダウ先物がプラス圏に急浮上し、ドル円にも買い戻しが入った。NY市場に入り、8月米消費者信頼感指数と8月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想より強い内容だったことが分かると、一時106.07円付近まで値を上げた。ただ、上値では月末絡みの本邦輸出企業の売り注文が厚く106円台は維持出来なかった。米国株相場の失速や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、一時105.66円付近まで下押ししている。
ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1116ドルと日通し高値を付ける場面もあったが、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が『長期的に低金利が続くだろう』との見解を示すとユーロ売り・ドル買いが優勢に。予想を上回る米経済指標も相場の重しとなり、一時1.1086ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は大幅反発:ロシアはOPEC減産に同調との見方で買い優勢
NY原油先物市場は53.69ドル-55.67ドルのレンジ相場となった。ロシアのエネルギー相は原油価格を支えるための石油輸出国機構(OPEC)による減産を公約するとの見方を示したことが買い材料となった。米中対立の長期化に対する市場の警戒感は低下していないが、中国政府は自動車購入制限の段階的な緩和や撤廃を検討しているとの見方や、米石油在庫統計の発表を控え、原油在庫が減少するとの思惑も、原油の買いを後押しした。
★NY金先物市場は反発:世界経済の鈍化懸念が強く買い優勢
NY金先物市場は1535.30-1554.50ドルのレンジ相場となった。清算値として約6年4カ月ぶりの高値をつけた。独4-6月期GDPが3四半期ぶりのマイナス成長になるなど、米中貿易摩擦の激化を背景とした世界経済の鈍化懸念が強く、安全資産とされる金が買われた。世界各国の緩和姿勢が強まっているなか、金の先高観は根強い。
★米国債券市場は上昇:世界経済の減速懸念から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年債国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)1.47%で終了した。米中貿易摩擦が世界経済の減速を招くとの懸念が根強く、長期債を中心に買いが広がった。10年債利回りが2年債利回りを下回る『長短金利の逆転現象(逆イールド)』が一段と進んだ。
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