FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米主要企業の決算を受け買いが入るも上値も重い

NYダウは17.70ドル高の27171.90、ナスダックは57.65ポイント高の8204.14で取引を終了した。これまでに発表された米主要企業の決算がまずまずの内容となったことを受けて買いが入ったものの、株価指数が過去最高値圏にある中で利益確定の売りも出やすく上値は限られた。市場では『本格化する米企業決算の発表に関心が向かい、もみ合いとなった』との声が聞かれた。 また、来週、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官が訪中することが伝わり、米中協議の行方を見極めたいとの思惑も強まった。VIX指数は14.45から13.53へ低下した。

 

NY外国為替市場:材料乏しく様子見ムード強く狭いレンジ相場

ドル/円は、。アジア時間に一時108.07円まで上昇した影響が残ったものの、NY市場ではじり安の展開となった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、108.00円に観測されているオプション絡みの売りに上値を抑えられ、一時107.77円付近まで下押しした。ただ、米経済指標の発表などがなかったうえ、30日の日銀金融政策決定会合や31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて大きな方向感は出なかった。なお、黒田日銀総裁は米ワシントンでの講演で『しっかり強力な金融緩和を続けていく』『世界経済の不確実性が日本の経済や物価に及ぼす影響を十分注視』などと述べたが、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、25日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会や31日のFOMC結果公表を控えて、様子見ムードが広がり1.12ドル台前半での狭いレンジ取引が続いた。

 

NY原油先物市場は続伸:地政学リスクによる買いは後退

NY原油先物市場は55.83ドル-57.04ドルのレンジ相場となった。イラン革命防衛隊が先週末、英船籍タンカーをホルムズ海峡で拿捕した。原油輸送の要衝の安全が脅かされたことで、週明けの原油相場は買いが先行した。しかしその後、ペリー米エネルギー長官が原油の供給に楽観的な見方を示し、リビア最大のシャララ油田が生産を再開したとの報道も重しとなり、原油先物は上げ幅を縮小した。 

 

NY金先物市場は小幅に反発:様子見ムード強く利益確定売り優勢に

NY金先物市場は1423.00-1430.80ドルのレンジ相場となった。イランを巡り、米国のみならず英国も関係悪化の懸念が高まり、安全資産の金に買いが入る場面もあった。もっとも、25日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて金融市場全般に様子見ムードが広がり、金相場も利益確定売りに上値を抑えられた。 

 

米国債券市場は反発:持ち高調整の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.04%で終了した。今週予定されている2・5・7年債の入札を控え、持ち高調整目的の買いが入った。ただ、来週のFOMCを前に大きな方向感はでなかった。

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