FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:一部大手企業の決算結果を嫌気した売り優勢

NYダウは59.34ドル安の26597.05、ナスダックは18.81ポイント安の8102.01で取引を終了した。キャタピラーやAT&Tなど、この日発表された一部大手企業の決算が概ねさえない内容となり、売りが優勢となった。欧州時間に発表された独景況感指数が予想を下回り、ユーロ圏の景気減速懸念が再燃したことも嫌気された。米長期金利の低下を受けて、ゴールドマン・サックスなど金融株も軟調だった。 しかし、1-3月期決算発表を終えた企業の約8割で収益が市場予想を上振れたとの報道もあり、決算への期待感から下値は限られた。VIX指数は12.28から13.14へ上昇した。

 

NY外国為替市場:消去法から総じてドル買い優勢

ドル/円は、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが先行したあとは、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが優勢となり一時111.68円と日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値111.65円が目先サポートとして意識されると一転買い戻しが優勢になった。対欧州・オセアニア通貨中心にドル高が進んだ影響も受けた。17日に付けた年初来高値112.17円を上抜けると目先のストップロスを巻き込んで一時112.40円と昨年12月20日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された4月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことで全般ユーロ売りが先行した。独10年債利回りが12日以来のマイナスとなったことも相場の重しとなり、一時1.1141ドルと2017年6月22日以来約1年10カ月ぶりの安値を付けた。これまでサポートとして意識されていた年初来安値(3月7日の安値)1.1177ドルを下抜けたことでテクニカル的な売りが出やすい面もあった。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在校の大幅増加を嫌気した売り

NY原油先物市場は65.66-66.43ドルのレンジ相場だった。需給ひっ迫の思惑は消えていないものの、米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で原油在庫が予想以上の積み増しとなり、利益確定売りが優勢となった。ガソリンの在庫が予想以上に減少したことで下げ渋る場面もあったが、為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも上値を圧迫した。

 

NY金先物市場は小反発:米長期金利の低下を好感した買い

NY金先物市場は1270.50-1280.70ドルのレンジ相場だった。前日に中心限月として約4カ月ぶりの安値をつけた反動で、買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下や株式市場の伸び悩みも金の買いを後押しした。ただ、為替市場でドルが対ユーロなどで買われ、金先物の上値を圧迫した。 

 

米国債券市場は続伸:ユーロ圏の景気減速懸念で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.52%で終了した。欧州時間に発表された独景況感指数が市場予想を下回り、ユーロ圏の景気減速懸念が再燃した。相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。

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