★米国株市場は上昇:主要企業決算が好感され堅調推移
NYダウは110.00ドル高の26559.54、ナスダックは1.98ポイント高の7998.06で取引を終了した。前週分の米新規失業保険申請件数や3月米小売売上高が予想より強い内容となったことで投資家心理が上向き、NYダウやS&P500は買いが優勢となった。ただ、ナスダック総合指数は小動きだった。その後は、原油安により下落に転じる場面も見られたが、主要企業決算が好感され堅調推移となった。ユナイテッドヘルスやマクドナルドなどが買われ指数の上昇に寄与した。半面、ゴールドマン・サックスやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などの下げが相場の重しとなった。VIX指数は12.60から12.09へ低下した。
★NY外国為替市場:方向感欠く狭いレンジ内での展開
ドル/円は、NY市場に限れば111円台後半でのもみ合いに終始した。良好な米小売統計や雇用指標を手掛かりに円売り・ドル買いが出て一時112.02円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値112.07円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。4月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回り、総合PMI速報値が2016年9月以来の低水準を付けたことも相場の重しとなり、一時111.85円付近まで下押しした。ただ、そのあとは明日の聖金曜日の祝日を前に徐々に値動きが鈍った。
ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された4月の仏・独・ユーロ圏製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、欧州経済に対する懸念が強まり全般ユーロ売りが出やすい地合いとなった。3月米小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となったこともユーロ売り・ドル買いを誘い、一時1.1226ドルと日通し安値を付けている。なお、市場では『投資家は世界およびユーロ圏経済の健全性を懸念している』との声が聞かれた。
★NY原油先物市場は反発:ポジション調整的な売りが一巡し底堅い
NY原油先物市場は63.55-64.24ドルのレンジ相場だった。独製造業PMIが弱い結果となったことで弱含んでいた原油先物価格は、米小売売上高が市場予想を上回ったことや米国株が反発して始まったことで買い戻された。その後は、明日は日本と中国以外は休場なことで、持ち高調整の動きで方向感がなく上下した。 ポジション調整的な売りは一巡し、原油先物は底堅い動きとなった。
★NY金先物市場は続落:総じてドルが強含みで上値の重い展開
NY金先物市場は1273.00-1279.70ドルのレンジ相場だった。昨日の引け値をはさみ方向感のない動きが続いた。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドルが強含んだことで、対ドルで取引される金価格は割高感から上値が抑えられた。
★米国債券市場は上昇:ポジション調整の動き
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債金利は前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.56%で終了した。3月米小売売上高など良好な米経済指標を受けて売りが先行したものの、聖金曜日を控えて持ち高調整目的の買いが入ると持ち直した。この日は聖金曜日の前日で短縮取引だった。
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