FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:高値の反動による利益確定売りが優勢

NYダウは79.29ドル安の26179.13、ナスダックは19.78ポイント高の7848.69で取引を終了した。前日までの3日間で600ドル超上昇し、およそ半年ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。通期の業績見通しを下方修正したウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが12%を超える急落となり、1銘柄でダウ平均を48ドル押し下げた。ホーム・デポやジョンソン・エンド・ジョンソンなども軟調だった。 米2月耐久財受注で設備投資の先行き指標となる非国防資本財受注が直近4ヵ月間で3度目のマイナス成長となり、金融緩和が意識されてS&P500やナスダック総合指数は小幅上昇となった。VIX指数は13.40から13.36へ低下した。

 

NY外国為替市場:新規材料難から様子見ムード強い展開

ドル/円は、新規材料難から様子見ムードが広がり、111円台前半でのもみ合いが続いた。現物のNYダウが130ドル超下落したタイミングで、一時111.25円と日通し安値を付けたものの下押しは限定的だった。なお、東京時間に付けた高値111.46円で値幅は21銭程度だった。 

ユーロ/ドルは、一時1.1184ドルと3月7日以来の安値を付けたものの、同日の安値(年初来安値)1.1177ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。ポンド/ドルが持ち直したタイミングで1.1216ドルと日通し高値を付けている。

NY原油先物市場は続伸:供給不足懸念から買い優勢

NY原油先物市場は、石油輸出国機構(OPEC)による減産、米国の石油生産量減少、停電の影響でベネズエラの石油輸出港が操業停止しているとの報道で供給ひっ迫懸念が強まった。また、米国の追加制裁でイランの石油供給にも影響が出る。一方で、米中の製造業が予想を上回り需要減の懸念は後退した。

 

NY金先物市場は小反発:NYダウ下落で買い戻し

NY金先物市場は、手がかりが乏しいなか、小動きに始終した。為替相場でユーロ安・ドル高が進んだことを背景に、ドル建ての金はやや売りが先行したが、NYダウが反落したことも材料視され、買い戻しが入った。

 

米国債券市場は反発:急落した反動の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.47%で終了した。前日に急落した反動で買い戻しが入ったほか、欧州債券相場が上昇した流れを引き継ぎ、米国債にも買いが入った。なお、米2月耐久財受注額は予想を上回った一方、輸送用機器を除く数値は予想を下回ったため相場の反応は限定的だった。

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