★米国株式市場は上昇:世界経済の景気後退懸念和らぎリスク選好
NYダウは329.74ドル高の26258.42、ナスダックは99.59ポイント高の7828.91で取引を終了した。3月Caixin中国製造業PMIが景気判断の分岐点とされる50を上回り、中国の景気減速懸念が後退した。アジア株や欧州株が上昇した流れを引き継いで、米国株にも買いが波及した。3月米ISM製造業景気指数が予想より強い内容となったことや、米中貿易交渉の進展に楽観的な見方も広がったことも投資家心理を上向かせた。取引終了間際に一時350ドル超上げる場面があった。VIX指数は13.71から13.40へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢
ドル/円は、2月米小売売上高が予想に反して減少したことが分かると円買い・ドル売りが先行した。自動車を除く数値も予想を下回ったため、一時110.82円付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値110.80円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。3月米ISM製造業景気指数や2月米建設支出が予想より強い内容となったことも円売り・ドル買いを促し、一時111.44円と日通し高値を付けた。米国株相場や米長期金利が上昇したことも相場の支援材料となった。
ユーロ/ドルは、 予想を下回る米小売売上高をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると1.1248ドル付近まで値を上げたものの、その後発表された米ISM製造業景気指数が良好な内容だったことが分かると一転下落した。米長期金利が2.5063%前後まで上昇したこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1204ドルと日通し安値を付けた。
★NY原油先物市場は 大幅続伸:世界経済減速懸念の後退で買い優勢
NY原油先物市場は60.13-61.80ドルのレンジ相場となった。3月Caixin中国製造業PMIが昨年11月以来に景気判断の分岐点とされる50を上回り、中国経済の減速懸念が後退し、エネルギー需要の鈍化懸念が緩んだことが背景となった。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の3月産油量が減少したとの報道も原油高を後押しし、5カ月ぶりの高値水準となる61ドル台で取引を終えた。
★NY金先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢
NY金先物市場は1291.00-1301.70ドルのレンジ相場となった。中国景気減速懸念が後退したことを背景にアジア・欧米株式市場がおおむね堅調な動きになるなど、リスクオフムードが後退し、安全資産となれる金は売りに押された。また、3月米ISM製造業指数の強い結果を受けてドル高が進んだことも、金の売りを後押しした。1300ドルを下回っており、1300ドル近辺には戻り売りの興味が残っている。
★米国債券市場は続落:リスク選好の動きから売り優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.50%で終了した。米3月ISM製造業景気指数が予想より強い内容となったうえ、米国株式の大幅上昇で安全資産とされる米国債に売りが膨らんだ。
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