FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米主要企業の好決算を好感した買い

NYダウは171.14ドル高の24575.62、ナスダックは5.41ポイント高の7025.77で取引を終了した。IBMやユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など米主要企業の好決算を受けて買いが先行し、一時300ドル近く上昇した。ただ、世界経済の成長減速への懸念が根強いほか、29日に予定されている大統領による一般教書演説の中止(延期)を民主党が求めるなど、連邦政府機関の閉鎖で対立が続いていることや米中関係の悪化懸念などを背景に売りが強まるとNYダウはマイナス圏に沈む場面があったが、引けにかけて再び緩やかに上昇する展開となった。VIX指数は20.80から19.52へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株式市場の動向に振れる展開

ドル/円は、米長期金利やNYダウ先物の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。アジア時間の高値109.80円を上抜けて一時110.00円と昨年12月31日以来の高値を付けた。ただ、一時は300ドル近く上昇したNYダウがマイナス圏に沈み、米長期金利が低下に転じると円買い・ドル売りが優勢になった。対ポンド中心にドル売りが進んだ影響も受けて、一時109.39円付近まで下押しした。もっとも、NYダウが持ち直し、米長期金利が再び上昇に転じたこともあって下押しは限定的だった。 ユーロ/ドルは、しばらくは方向感に乏しい展開が続いていたが、米長期金利が低下に転じた場面ではユーロ買い・ドル売りが強まり一時1.1394ドルと日通し高値を付けた。ポンド/ドルの上昇につれた買いも入った。 

 

NY原油先物市場は続落:世界経済の成長鈍化懸念

NY原油先物市場は一時51.86ドルまで下落した。米国株式市場が堅調だったことで、需給の高まりが期待され買われたが、株価が急速に上げ幅を縮小し、一時米主要株式3指数ともにマイナス圏に下落すると、エネルギー需要の減退懸念から売られた。世界経済の成長鈍化によって原油需要は減少するとの見方はあるものの、減産対応で原油価格の大幅な下落を防ぐことはできるとの声も聞かれている。

 

NY金先物市場は続伸:安全資産としての金買いは継続

NY金先物市場は一時1286.00ドルまで買われた。堅調だった株式市場がドル高を導き、ドルで取引される金先物相場は割高感から1277.7ドルまで下がる場面もあった。しかし株式市場が弱含み始めたことや、米政府機関の一部閉鎖が続いていることから安全資産とされる金が買われ、小幅ながら続伸して引けた。 

 

米国債券市場は横ばい:米国株の動向に振れる展開

米港債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ2.74%で終了した。米国株が高く始まったことで債券売りが先行したものの、株価が失速すると債券相場は値を戻した。

 

 

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