FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米年末商戦の好調を好感した買い優勢

NYダウ1086.25ドル高の22878.45、ナスダックは361.44ポイント高の6554.36で取引を終了した。朝方は政府機関閉鎖への懸念が根強く上値が重い展開となった。前営業日までに4日続落し1800ドル超下落していただけに、短期的な戻りを期待した買いが入った。米国の年末商戦の小売売上高が6年ぶりの大幅な伸びとなったことで、米景気の先行きに対する懸念が後退したことも買いを後押した。原油先物価格が急伸したことで、シェブロンやエクソンモービルといった石油株が買われたことも相場を支えた。 VIX指数は36.07から30.41へ大幅低下した。NYダウの上げ幅は2008年10月13日の936ドルを上回り、過去最大となった。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きからドル買い戻し

ドル/円は、米国の年末商戦の小売売上高が6年ぶりの大幅な伸びとなったことで、米景気の先行きに対する懸念が後退したほか、ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が『パウエル氏の米FRB議長のポストは100%安全』『トランプ大統領はムニューシン米財務長官にとても満足している』と述べたことで投資家心理が改善したため一時111.41円まで値を上げた。NYダウの上げ幅が1086ドルと過去最大となったことも相場の支援材料となった。なお、この日発表の12月米リッチモンド連銀製造業景気指数がマイナス8と予想のプラス15を大きく下回ったことで、一時110.28円付近まで下押しする場面があった。 ユーロ/ドルは、12月米リッチモンド連銀製造業景気指数が低調だったことで一時1.1414ドル付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.1420ドルの上抜けに失敗すると失速した。米国株の急伸や米長期金利の上昇に伴うドル買い戻しも進み、一時1.1343ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:リスク選好の動きから買い戻し

NY原油先物市場は、米株や債券相場でリスク回避の動きが大幅に後退し、リスク資産である原油にも大きく買い戻しが入った。時間外の高値43ドル半ば超えると上げ足を速め、買いが買いを呼ぶ展開となった。クリスマスムードが残り流動性が薄いことも値幅を広げた要因となった。原油価格は9%近く上昇し、18カ月ぶり安値から大きく反発。過去2年間で最大の上げ幅を記録した。

 

NY金先物市場は小幅続伸:米株高・ドル高で上げ幅縮小

NY金先物市場は、NY勢が参入とともに買いが先行し、為替相場でドルが弱含んだタイミングでは1282ドル台まで上昇した。しかしながら、米株式相場は買い戻しの勢いが強く、米長期金利も上昇とリスク回避ムードが大きく後退し、為替でもドルが反発すると金先物も売り戻しの動きが強まった。引けにかけて上げ幅を大きく削って終えた。 

 

米国債券市場は反落:米国株高と5年債入札不調で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)2.81%で終了した。米国株相場が急反発し、投資家心理が改善した。安全資産とされる米国債に売りが出た。また、米5年債入札が『不調』だったことも債券売りにつながった。

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