FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:ハイテク株中心に大幅安

NYダウは602ドル安の25387.18ドル、ナスダックは206.03ポイント安の7200.87で取引を終了した。アップル向けに顔認証技術を提供している部品メーカー・ルメンタムが業績見通しを引き下げたことで、iPhoneなどの需要が振るわないとの懸念が広がりアップルが急落した。ベテランズデーで市場参加者が少ないなか、指数全体を押し下げた。マレーシア政府系ファンドの資金流用疑惑が取り沙汰されたゴールドマン・サックスが大幅安となったことも相場の重し。市場では『米中貿易摩擦への警戒感やイタリア財政不安なども投資家心理を冷やした』との声も聞かれた。 VIX指数は17.36から20.45へ上昇した。

 

NY外国為替市場:市場参加者少なく値動き

ドル/円は、NYダウが一時640ドル超下落したほか、日経先物が440円下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが出たため、一時113.66円付近まで値を下げた。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値113.65円や前週末の安値113.64円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。ポンドやユーロに対してドル高が進んだ影響も受けた。もっとも、本日はベテランズデーで米債券市場が休場だったため、市場参加者は少なく値動きは鈍かった。ユーロ/ドルは、米国の利上げ継続観測でドルが買われやすい一方、イタリアの財政懸念などを背景にユーロ売りが出て一時1.1216ドルと昨年6月27日以来の安値を付けた。イタリアの2019年度予算修正案の欧州委員会への提出期限を明日に控えて、全般ユーロ売りが出やすい面もあった。これまでサポートとして意識されていた8月15日の安値1.1301ドルや心理的節目の1.1300ドルを欧州時間に割り込んでいただけに戻りも鈍かった。 

 

NY原油先物市場は続落:ドル高と株安を嫌気した売り

NY原油先物市場は、OPEC加盟国と非加盟国は来年からの減産に対し意見が一致との報道に、原油先物は時間外から買いが先行し一時61.28ドル付近まで上昇した。NY勢参入後も強含む場面はあったが、ドル高で伸び悩み、株安を受けて原油も売り戻しが強まった。その後はトランプ米大統領の『サウジやOPEC諸国は原油の減産をすべきではない』とのツイートがロングの投げを誘い、60ドルを割りこんで引けた。

 

NY金先物市場は 続落:ドル高継続を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1201.10ドルまで売られた。欧州序盤から為替相場でドル高が進み、ドル建ての金は売り優勢となった。軟調な株価に下げ渋る場面もあったが、ユーロ/ドルが1年4カ月以上ぶりのドル高を更新する中で金先物は本日の安値圏で引けた。金先物市場でリスク回避的な取引は限定的だった。

 

米国債券市場は休場

ベテランズデーのため休場

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