FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:FOMCを控え利益確定売り優勢

NYダウは69.84ドル安の26492.21、ナスダックは14.22ポイント高の8007.47で取引を終了した。原油価格の続伸を受けて買いが先行したものの、翌日にFOMCの結果公表を控え、利益確定売りが優勢となった。トランプ米大統領は国連総会で一般討論演説に臨み、『貿易不均衡は容認できない』などと発言した。米政権が通商政策を強硬姿勢を崩さず、貿易摩擦の長期化懸念が高まったことも相場の重石となった。VIX指数は12.20から12.42へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強く小幅なレンジ相場

ドル/円は、対ユーロなどでドル売りが先行すると一時112.73円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。米9月消費者信頼感指数が138.4となり、市場予想の132.0を上回り、2000年9月以来18年ぶりの高水準となったことを受けて円売り・ドル買いがじわりと強まった。9月米リッチモンド連銀製造業景気指数が29となり、市場予想の20より良好な内容となったことも相場の支援材料となった。一時112.98円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、市場では『明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表や日米首脳会談を前に動きづらい状況』との指摘もあり、今日一日の値幅は25銭前後と小さかった。 ユーロ/ドルは、イタリア予算案合意観測を背景にユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.1793ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1815ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。翌日のFOMCを前にポジション調整目的の売りも出た。

 

NY原油先物市場は続伸:供給ひっ迫観測が引き続き材料視

NY原油先物市場は一時72.78ドルまで買われた。米国のイラン制裁の再発動を11月に控えていること、OPEC加盟・非加盟国の会合で増産が見送られたことが引き続き材料視された。また、ドルが対ユーロに対して弱含んだことも、原油の買い支援材料となった。しかし、トランプ米大統領が国連の演説で、OPEC加盟国に対し、原油価格の値上げを止めることなどを呼びかけたことも手掛かりに、上値が抑えられた。

 

NY金先物市場は小幅続伸:米中貿易摩擦の長期化を嫌気した買い

NY金先物市場は一時1207.90ドルまで買われた。米長期金利の高止まりやユーロの伸び悩みが嫌気され一時1201.30ドルまで売られる場面もあったが、米中貿易摩擦の長期化観測や米政治不安などを意識した買いが入り金は下げ渋った。ただ、翌日のFOMCの結果公表を控えて様子見ムードが強く、値動きは限られた。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC控え持ち高調整の動き

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.09%で終了した。米9月消費者信頼感指数が良好な内容となったことで債券売りが先行し一時3.1113%前後と5月18日以来の高水準を付けた。ただ、そのあとは翌日のFOMC結果公表を控えて持ち高調整目的の買いが入った。

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