FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株市場はまちまち:米中貿易摩擦の長期化懸念を嫌気

NYダウは181.45ドル安の26562.05、ナスダックは6.29ポイント高の7993.25で取引は終了した。トランプ米政権は24日、中国による知的財産権侵害を理由とした制裁関税の第3弾を発動した一方、中国は今週再開されるはずだった閣僚級の貿易協議を拒否した。米中貿易摩擦が長期化するとの懸念から売りが広がった。25日から開催されるFOMC結果を見極めたいとの思惑やハイテク株の上昇で下値は限られた。前週末までに4日続伸し史上最高値を更新したあとだけに、利益確定目的の売りが出やすい面もあった。 VIX指数は11.68から12.20へ上昇した。

 

NY外国差為替市場:米長期金利上昇に伴いドル買戻し

ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が欧州議会で『ユーロ圏の基調的インフレはかなり力強い』と述べたほか、『賃金上昇は加速し続ける』と自信を示したことでユーロ買いが先行した。前週末の高値1.1803ドルを上抜けて一時1.1815ドルと6月14日以来の高値を付けた。ただ、1.18ドル台では戻り売りなどが出たため失速した。米長期金利が上昇したことでドルが全般買い戻されると1.1744ドル付近まで押し戻された。ドル/円は、 対ユーロ中心にドル売りが進んだ影響を受けたほか、NYダウが190ドル超下落したことが相場の重石となり一時112.44円付近まで下押しした。ただ、アジア時間早朝に付けた112.29円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。ただ、米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時112.84円と日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅続伸:増産見送りの決定を好感

NY原油先物市場は一時72.74ドルまで買われた。23日にアルジェリアの首都アルジェで開催されたOPEC加盟・非加盟国の会合で増産の見送りが決定されたことを受けて、時間外取引から買いが先行した。また、米国のイラン制裁の再発動を11月に控え、原油価格は堅調地合いが継続した。ドルが対ユーロで下落したことで短期筋などの買いも入った。

 

NY金先物市場は小幅反発:米中貿易摩擦の警戒感から買い優勢

NY金先物市場は一時1208.80ドルまで買われた。中国が今週再開されるはずだった閣僚級の貿易協議を拒否し、米中貿易摩擦の警戒感が再燃したことで安全資産とされる金に買いが入った。また、米長期金利は上昇したものの、米国株安を意識た買いも見られた。

 

米国債券市場は下落:欧州債券安に米国債にも波及

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)3.09%で終了した。欧州債券市場が下落すると米国債にも売りが入った。また、2年債の入札に続き明日以降も中期債の入札が相次ぎ、需給が緩むとの警戒感から売りが出た面もあった。

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