FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦激化懸念から売り優勢

NYダウは92.55ドル安の26062.12、ナスダックは114.25ポイント安の7895.79で取引を終了した。中国が米国が提案した通商交渉再開の拒否を検討していると報じられたことで売りが先行した。また、トランプ米政権が本日にも対中制裁関税第3弾を表明するとの報道を受けて、先行き不透明感から売りが優勢となった。アップルやボーイングなどの下げが目立ち一時120ドル超下落した。VIX指数は12.07から13.68へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化懸念から全般ドル弱含み

ドル/円は、クロス円の上昇につれた買いが入ったことで一時112.10円付近まで上げたものの上値の重い展開となった。アジア時間につけた日通し高値112.12円が目先のレジスタンスとして意識されたほか、米9月NY連銀製造業景気指数が市場予想を下回り相場の重石となった。また、トランプ米大統領が『マーケット終了後に対中貿易関税についてアナウンスする』との考えを示したと伝わると、追加関税が正式に表明され中国との摩擦がさらに激しくなるとの懸念が強まった。米国株下落と共に円買い・ドル売りが優勢となった。ユーロ/ドルは、トリア伊経済・財務相が来年の財政赤字について『対GDP比率が1.6%を超えないようにする姿勢を示した』と伝わり、同国国債金利が大幅に低下した。伊予算への懸念が後退したことでユーロ買い・ドル売りが優勢となった。また、米経済指標が市場予想を下回ったこともユーロ買い・ドル売りとなり、一時1.1698ドルまで値を上げた。

 

NY原油先物市場は小幅安:ロシアの増産の可能性を示唆を嫌気

NY原油先物市場は一時68.53ドルまで売られた。欧州通貨を中心にドルが売られたことで、一時69.72ドルまで上昇した。しかし、供給不安はやや後退したことや、米国株安を受けてポジション調整的な売りが入った。さらに、ロシアのノヴァク・エネルギー相が次回のOPECで増産の可能性を示唆したことで売りが入った。結局、前営業日では小幅安で引けた。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦激化の思惑から金買い優勢

NY金先物市場は一時1209.70ドルまで買われた。米国による対中制裁関税第3弾の発動の可能性が示唆されていることで、リスク回避の金買いが入ったことや、ドルが主要通貨に対して弱含んだことも金買いを誘った。

 

米国債券市場は横ばい:米中貿易摩擦懸念と米利上げで売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ2.99%で終了した。米中貿易摩擦への懸念を背景に債券買いが先行したものの、米利上げ継続を意識した債権売りも出やすく上値の重い展開となった。

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