FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米FOMCを控えて売り買い交錯

NYダウは90.75ドル高の31990.04ドル、ナスダックは51.44ポイント安の11782.67ポイントで取引を終了した。6月シカゴ連銀全米活動指数や7月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り、2カ月連続のマイナスに落ち込んだため景気後退懸念に寄り付き後は下落した。連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催を予定している連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒し、終日調整が続き売り買いが交錯した。NYダウはプラス圏を維持したものの、ハイテクは金利の上昇や主要ハイテク企業決算の発表を控えた警戒感に売られ、ナスダック総合指数は下落で終了した。VIX指数は23.03から23.36へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧州の天然ガス供給に不透明感広がりユーロ売り

ユーロ/ドルは、露政府からノルドストリーム1経由での欧州へのガス供給に前向きな見解が示されたことをきっかけに欧州時間は堅調に推移し、一時1.0258ドルまで上昇する場面があった。ただ、露国営ガスプロムがノルドストリーム1のタービンを停止し、ガス供給量を減少させると発表すると失速した。欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTF天然ガス先物が10%超の大幅高となるなか、一時1.0204ドル付近まで下げた。一方、1.02ドルを割り込むまでは至らず、その後は1.02ドル台前半でこう着した。

 

ドル/円は、対ユーロでドル買いが強まった影響を受けて一時136.79円と本日高値を付けた。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて一段高ともならず、その後は136.70円を挟んで小動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反発:エネルギー資源の枯渇懸念から買い優勢

NY原油先物市場は93.01ドル-96.94ドルのレンジ相場となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に方向感に欠ける動きが続いたが、露ガスプロム社が『ノルドストリーム1経由のガス供給を27日から日量3300万立方メートルに減少する予定』との見解を示すと、エネルギー資源の枯渇が懸念され、引けにかけては上げ幅を広げた。ロンドン市場の序盤にかけて93.01ドルまで売られたが、押し目買いの興味が強まり、まもなく96ドル台に反発した。ニューヨーク市場の中盤にかけて95ドルを再び下回ったが、需要減少の思惑は後退し、通常取引終了後の時間外取引で一時96.94ドルまで買われている。 

 

NY金先物市場は反落:ドル高と米長期金利高を嫌気した売り

NY金先物市場は1712.90-1734.60ドルのレンジ相場となった。NY午前までは堅調に推移していたが、ドルが底堅い動きを見せると、ドルで取引される金先物価格は割高感からマイナスに転じた。ロンドン市場の序盤にかけて1734.60ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1712.90ドルまで反落した。米長期金利の反発を意識した売りが入った。ただ、押し目買いも観測されており、1719.90ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に1717ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は反落:債券高の反動売りが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)3.02%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い2.79%で終了した。先週後半にかけた債券高に対する反動から時間外で債券売りが強まった。通常取引に入ると、利回りは一時2.84%台まで上昇した。もっとも、一巡後は引けにかけて買い戻しが入るなど下げ渋った。 

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