★グッドフライデーで欧米市場は休場
米国株式、米国債券市場、NY原油先物市場、NY金先物市場は休場
★NY外国為替市場:欧米市場休場で小幅なレンジ取引に終始
ドル/円は、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは根強く、アジア時間に一時126.68円と2002年5月以来の高値を付けた。ただ、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で米金融市場は外為を除き休場だった。アジア時間に約20年ぶりの高値を付けた反動でポジション調整目的の売りなどが出ると一時126.31円付近まで下押しした。もっとも、市場参加者がほぼ不在となる中、大きな方向感は出なかった。なお、足もとの急速な円安進行を受けて、鈴木俊一財務相はこの日『価格が十分に転嫁できず、賃金が伸びない環境は悪い円安』などと発言。市場では『通貨当局者が為替水準の良しあしに言及するのは異例。130円台まで円安が進めば、政府が1998年以来の円買い介入に踏み切るとの観測もくすぶる』との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは、グッドフライデーで海外の市場参加者がほぼ不在となる中、大きな方向感は出なかった。この日発表の4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や3月米鉱工業生産指数は予想より強い内容となったが、相場の反応は限定的。NY時間の値幅は0.0015ドル程度と小さかった。なお、オセアニアや欧州は週明け18日もイースターマンデーで休場となる。
★米国の中立金利は2-2.5%:米ブラックロック
米連邦準備制度(FRB)の一連の利上げにより、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標が来年3%前後まで引き上げられると大方のトレーダーは予想しているが、世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのストラテジストらには異論がある。ブラックロック・インベストメント・インスティテュートによれば、FF金利誘導目標は2%に引き上げられるだろうが、さらに大きく上がることはなく、生計費の急上昇に対応する過度に積極的な利上げの軌道は、逆効果となりかねない。ブラックロックのストラテジストらは、物価上昇率がまもなくピークに達した後、3%前後で落ち着くと想定し、景気に対し緩和的でも引き締め的でもなく、利上げの上限として意識される中立金利が2-2.5%前後とみている。
★中立金利は経済成長を抑制も促進もしない金利の水準
過去35年間、米連邦準備理事会(FRB)が中立金利に達するかそれを超えるまで利上げを行った場合、ほぼ毎回、リセッション(景気後退)に陥っている。 また、サマーズ元米財務長官によると、過去75年間、インフレが4%を超えて失業率が5%以下で推移する場合、米経済は2年以内にリセッション入りしてきた。
★日銀は22年度のコアCPI見通しは大幅に上方修正へ
日本銀行が28日の金融政策決定会合後に公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)では、2022年度の消費者物価(生鮮食品除くコアCPI)の前年度比見通しが1月時点の1.1%から1.5-1.9%程度へ大幅に上方修正される可能性が高い。日銀は物価上昇の持続性は乏しいとみている。複数の関係者への取材で分かった。関係者によると、22年度の実質国内総生産(GDP)の見通しについては、1月の3.8%から下方修正されるとみられる。新たな物価見通しには、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて原油を中心とした資源や食料品の価格が一段と上昇していることが反映される。日銀は物価上昇の背景や実体経済への影響などを丁寧に説明し、現在の金融緩和策を続けることで経済を支えていく方針を改めて表明する見通しである。
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