FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦緩和期待から買い優勢

NYダウは396.32ドル高の25558.73、ナスダックは32.41ポイント高の7806.52で取引は終了した。中国商務次官が貿易協議で8月下旬にも米国を訪問するとの報道を受けて、米中が貿易摩擦を緩和する方向で交渉するとの期待から買い戻しが入った。複数の主要企業決算も好感され、ウォールマートやシスコシステムズが急伸し、指数の押し上げ要因となった。VIX指数は14.64から13.45へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高でドル買いもトルコ情勢が上値の重石

ドル/円は、米8月フィリー指数が予想を大きく下回ったことで円買い・ドル売りが先行し一時110.55付円近まで下げたが、アジア時間につけた安値110.46円が目先のサポートして意識されると下げ渋った。米中貿易摩擦への警戒感から和らいだことで、NYダウが一時440ドル超上昇したことも円売り・ドル買いを促し、一時111.12円まで値を上げた。日経先物が180円上げたことも相場の支援材料となった。ただ、ムニューシン米財務長官が『牧師が釈放されなければ追加制裁を準備する』と発言したことを受けて、トルコ情勢への懸念が改めて意識されるとやや上値が重くなった。ユーロ/ドルは、米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米7月住宅着工件数など低調な米経済指標が相次ぐと一時本日高値となる1.1409ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。

 

NY原油先物市場は反発:売り一巡後の買戻し

NY原油先物市場は一時65.52ドルまで買われた。前日に米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で原油在庫が大幅に積み増しとなったことが材料視され、大幅安となた原油先物に売り一巡感が広がり買戻しが入った。また、為替市場でドルが対ユーロで下落したことも、下支えとなった。ただ、原油の供給過剰懸念は強く、反発は小幅にとどまった。

 

NY金先物市場は小幅続落:引き続き上値の重い展開

NY金先物市場は一時1167.10ドルまで売られた。前日に約1年7ヵ月ぶりの安値をつけるなど大幅安となった前日の流れを引き継ぎ、売りが先行した。しかし、その後は為替市場でドル安が進んだことを受けて下げ幅を縮小したが、上値が重く続落して取引を終了した。

 

米国債券市場は横ばい:米中貿易戦争懸念和らぎ売り買い交錯

米国債市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ2.86%で終了した。米中貿易摩擦への警戒感が和らいだことで債券売りが出た。一方、この日発表された米経済指標がやや弱さが目立つ結果だったこともあり買いも入った。

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