★米国株式市場は続落:ウクライナ情勢の緊迫化を警戒した売り優勢
NYダウは450.02ドル安の34265.37ドル、ナスダックは385.10ポイント安の13768.92ポイントで取引を終了した。ロシアによるウクライナ侵攻が警戒される中、政府がウクライナ駐留外交官の家族に対し国外退避を検討していると報じられると、警戒感が強まり、寄り付き後は下落した。また、新規契約者数が予想を下回ったネットフリックスが暴落すると、来週から決算が本格化するハイテク株に売りが持ち込まれた。本日はオプション満期日にもあたり、関連取引が活発で終日荒い展開となった。引けにかけては来週に開催を控える連邦公開市場委員会(FOMC)を警戒して利益確定売りが先行し、一段と下げ幅を拡大した。VIX指数は25.59から28.85へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下でドル売り優勢
ドル/円は、米10年債利回りが低下したほか、米国株が荒い値動きながらも軟調に推移したことを嫌気した売りに押される形で一時113.57円と本日安値を付けた。米国株は連日で引けにかけて下げ幅を拡大したため、その後のドル/円の戻りは極めて鈍かった。
ユーロ/ドルは、米長期金利の低下やユーロポンドなどの上昇につれて一時は1.1360ドルまで値を上げた。ただ、昨日高値の1.1369ドルがレジスタンスとして意識されると、その後は1.13ドル台半ばでこう着した。
★NY原油先物市場は続落:利食い売り優勢
NY原油先物市場は82.78ドル-85.56ドルのレンジ相場となった。昨日発表された米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫が市場予想に反し積み増すとなったことや、今週は一時2014年10月来の水準まで上昇したこともあり、週末にかけては利食い売りが優勢となり続落して引けた。もっとも、一時82ドル台まで売られていたが、米国勢参入後はドルが弱含んだ影響もあり、ドルで取引される原油先物は割安感で買いも入り、下げ幅を大幅に取り戻した。アジア市場で82.78ドルまで売られた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて85.56ドルまで買われた。しかしながら、米国株安を意識した売りが増えたことによって、通常取引終了後の時間外取引で84.36ドルまで反落した。米っくの石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比1基減少の491基で終了した。
★NY金先物市場は続落:株安を受け利食い売り優勢
NY金先物市場は1828.40-1843.70ドルのレンジ相場となった。米債利回りが本日も低下したこともあり金先物は強含む場面があった。しかしながら、今週に入り一時昨年11月の水準まで上昇した反動もあり、金先物価格は週末にかけて利食い売りが優勢となり続落して引けた。アジア市場の終盤にかけて1828.40ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1843.70ドルまで戻した。しかしながら、株安を受けて換金目的の売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で1828.70ドルまで下げている。
★米国債券市場は続伸:米国株安でリスク回避の買いが優勢
米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.01%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い1.76%で終了した。米国株が連日で下値を探る動きとなるなかで安全資産とされる債券需要が高まった。週末を前に持ち高調整の買いも重なった。
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