★米国株式市場は上昇:トルコリラの下落一服で買い戻し優勢
NYダウ112.23ドル高の25299.93、ナスダックは51.19ポイント高の7870.89で取引が終了した。トルコリラの下落が一服したことで買いが先行した。前週からの株価下落を受けた買戻しが広がったほか、堅調な内容が続く四半期決算や経済指標を背景とした期待感から終日堅調推移となった。ただ、トルコ情勢をめぐる懸念は根強く上値も限られた。VIX指数は14.78から13.31へ低下した。
★NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇で総じてドル買い
ドル/円は、日経先物が150円下落したタイミングで一時110.74円付近まで売られたものの、下押しは限定的だった。米国株の反発や米長期金利の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが出たほか、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル高が進んだ影響を受けて一時111.31円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、トルコ情勢への懸念が根強い中、トルコ向け融資が欧州金融機関の財務・経営を圧迫するとの懸念でユーロ売り・ドル買いが進行し、一時1.1330ドルと昨年7月6日以来の安値を付けた。市場では『トルコ中銀は十分な対応を取っていないとの見方が多い』との指摘も聞かれた。
★NY原油先物市場は小幅続落:ユーロ安・ドル高を嫌気した売り
NY原油先物市場は一時68.37ドルまで買われたが、引けにかけて反落した。前日のOPEC月報により、サウジアラビアの減産が明らかになったことで、原油先物は買いが先行した。また、引き続き米国のイラン制裁も下支えとなった。しかし、ユーロ安・ドル高の流れが変わっていないことやポジション調整に絡んだ売りが増えたことが原油価格の上値を抑えた。
★NY金先物市場は小幅反発:自律反発狙いの買い
NY金先物市場は一時1205.80ドルまで売られた。ドル高・ユーロ安の流れは変わっていないものの、一部投資家による自律反発狙いの買いが入ったことでNY金は下げ渋った。週末の取引で金先物が1200ドルを下回ったが、ストップロスとみられる売りが少なかったことから、押し目買いが入った。
★米国債券市場は続落:トルコリラの下落一服で売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.90%で終了した。トルコリラの下落が一服したことで、新興国経済をめぐる懸念がやや後退し、安全資産とされる債券売りが出た。ただ、党利かはトルコリラの動向に引き続き注目しており、楽観的な状況になっていない。
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