FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易戦争の緊張緩和報道受け買い優勢

NYダウは108.36ドル高の25415.19、ナスダックは41.78ポイント高の7671.79で取引を終了した。寄り付き前に、一部報道から『米国と中国は貿易戦争の緊張緩和を目指して協議を再開するこを検討』と伝わると、キャタピラーなど中国関連株を中心に買いが優勢となった。また、4-6月期決算が好調だったファイザーも堅調な値動きとなった。引け間際に米紙が『米中通商協議進展なし』と伝えると、株価指数は上げ幅を縮小したが概ね堅調推移となった。引け後に予定されているアップルの決算発表への期待感から、ハイテク株に買い戻しが広がった。VIX指数は14.26から12.83へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてリスク選好のドル買い・円売り優勢

ドル/円は、日銀が大規模緩和を当面維持する方針を再確認したことを受けた欧州時間からの円売り・ドル買いの流れが継続した。米中が貿易協議を今週再開させる可能性が報じられると、貿易摩擦の深刻化への警戒感が後退し、リスク選好の円売りやドル買いが再燃した。米国株高が相場を支えたほか、7月シカゴPMIなど良好な米経済指標が相次いだことも後押しし、一時111.96円まで上値を伸ばした。ただ、『米中の通商協議はほとんど進展が見られない』とWSJ紙が伝えると111.71円まで下押しする場面も見られた。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1746ドルまで上昇したものの、23日高値1.1750ドルが買い戻されたことも重石となり失速した。引け間際には1.1685ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は反落:目先の利益確定売りに押される

NY原油先物市場は一時67.98ドルまで売られた。OPECの一部加盟国による供給不足への懸念から足もとで上昇が目立っていたこともあり、目先の利益確定売りに押される展開となった。また、原油需要増大に対する警戒感はやや低下していることも原油先物の反落を促す一因となった。ドルが主要通貨に対して強含んだことも意識され、一時68.48ドルまで下げ足を速めた。

 

NY金先物市場は反発:中国の金需要が高まるとの見方から買い優勢

NY金先物市場は一時1237.80ドルまで買われた。米国株高やドル高を意識して金価格は伸び悩む場面もあった。しかし、米中間で通商協議再開への期待が高まると、中国景気減速への警戒感が後退し同国の金需要が高まるとの見方から買い戻しが優勢になった。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

米国債券市場は反発:本邦長期債の急騰につれた買いが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。日銀会合の結果発表後に本邦長期債が急騰(金利は低下)し、米国債も時間外取引でつれ高となり利回りは一時2.93%台まで低下した。ただ、NY勢の参入後は米国株高を受けて債券には売り戻しも入った。NY午後には、FOMC結果公表を控えて様子見ムードが広がり、前日比では小幅な変化にとどまった

 

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