FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:ハイテク株が指数を押し下げ

NYダウは144.23ドル安の25306.83、ナスダックは107.42ポイント安の7630.00で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、明日から開催するFOMC結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。フェイスブックやアマゾン・ドットコムなど『FANG株』が軒並み売られるなどIT関連銘柄の大幅下落が投資家心理を冷やした。『法人顧客向けの為替レートを無断で引き上げた』と報じられるたアメックスが急落したことも指数を押し下げた。VIX指数は13.03から14.26へ上昇した。

 

NY外国為替市場:独長期金利上昇から総じてドル売り優勢

ドル/円は、対ユーロや対カナダドルでドル安が加速するとじり安の展開となり、一時110.91円付近まで下押しした。ただ、ドル売りの流れが一巡すると111円台を回復するなど日銀政策決定会合の結果公表を明日に控える中、総じて値動きは鈍かった。ユーロ/ドルは、独10年債利回りの上昇を受けた欧州時間からの買いの流れが続いた。原油価格の上昇を背景にカナダドルが買われ、対資源国通貨を中心にドル安が進んだことも買いを後押しし、堅調地合いを維持した。一時1.1719ドルまで上値を伸ばし、その後も1.17ドル台を維持して取引を終了した。

 

NY原油先物市場は反発:供給不安から買い優勢

NY原油先物市場は一時70.43ドルまで買われた。供給不安を受けた買いが再燃した。サウジアラビアが引き続き紅海経由の原油輸出を一時停止しているほか、イラン、リビア、ベネズエラの石油輸出量も1月以来の低水準にとどまっていることを意識して短期筋などの買いが入った。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1227.80ドルまで売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米雇用統計など重要イベントを控える中、週明けの取引は小動きに終始した。総じて前営業日終値を挟んで方向感が出なかった。米国株安を意識した安全資産としての買いにはつながらなかった。米長期金利の小幅な上昇を受けて金価格の上値は重くなった。

 

米国債券市場は反落:独債券下落につれて売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.97%で終了した。独債券市場が下落したことにつれて時間外取引では債券売りが進み、利回りは一時2.98%台まで上昇した。ただ、米国株式市場が始まり、ナスダック指数を中心に株安が進むと安全資産とされる債券には買い戻しが入り、利回りは2.96%台まで上昇幅を縮める場面も見られた。

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