FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:一部ハイテク株の低調な決算結果で売り優勢

NYダウは76.01ドル安の25451.06、ナスダックは114.77ポイント安の7737.42で取引を終了した。寄り付き後は米4-6月期GDP速報値が予想と概ね一致したほか、ネット小売のアマゾンの好決算を受けて買いが先行した。しかし、決算発表で新技術の投入が遅れる見通しを示したインテルが9%近い下げ幅に、ツイッターの低調な決算も受けて主力ハイテク株中心に売りが優勢となった。VIX指数は12.14から13.03へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米GDP速報値結果でドル失望売り

ドル/円は、トランプ米大統領やクドローNEC委員長が米4-6月期GDP速報値の強い結果を示唆していたが、前期比年率4.1%増と市場予想通りだったことが分かると失望売りが進んだ。米長期金利の低下やNYダウの150ドル超安とともに110.80円まで弱含んだ。ただ、株安が一服すると買い戻しが入り111円台を回復した。なお、トランプ米大統領は『米経済は驚くほどの速度で成長下』『次の四半期の数字は飛び抜けたものとなるだろう』などと発言した。クドローNEC委員長は『第3四半期や第4四半期の成長も非常に強くなる』などと語った。ユーロ/ドルは、予想通りの米GDP速報値を受けてドルの失望売りが広がり、1.1621ドルから1.1664ドルまで持ち直した。しかし、週末を控えてNY時間中盤以降は1.1655ドル前後で推移した。

 

NY原油先物市場は反落:原油供給不安後退で売り優勢

NY原油先物市場は一時68.26ドルまで売られた。サウジアラビアが紅海経由の原油輸出を一時停止していること、米原油在庫の減少、米欧間の貿易摩擦懸念の後退は支援材料となった。しかし、米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比3基増の861基と増加したことや、ロシアやOPEC加盟国による増産観測が売り材料となった。また、米国株の下落も原油価格の上値を抑える一因となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米個人消費の伸びを嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1216.70ドルまで売られた。米4-6月期GDP速報値は市場予想に近い結果となったが、個人消費の伸びは市場予想を大幅に上回っており、米国経済のけん引役となることが期待されたことから、金価格の反発は抑制された。また、ユーロ/ドルがやや伸び悩んだことも意識された。

 

米国債券市場は上昇:米GDP速報値の結果が肩透かしで債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(金利は低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.95%で終了した。米4-6月期GDP速報値は市場予想通りの結果となったものの、事前にトランプ米大統領やクドローNEC委員長から強い数字がでることを示唆されていただけに株式売り・債券買いで反応した。

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