FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:複数の主要企業の決算内容を嫌気した売り先行

NYダウは134.79ドル安の25064.50、ナスダックは29.15ポイント安の7825.30で取引を終了した。四半期決算が予想を下回ったトラベラーズが売られたほか、複数の主要企業の決算内容が嫌気され売りが先行した。また、開催された自動車・自動車部品の輸入制限を巡る公聴会の結果を見極めたいとの思惑も広がった。25日に予定されるEU首脳会談に先立ち、トランプ米大統領が会談内容次第では自動車関税で報復措置を行うと発言したほか、ドル高や米金利上昇をけん制する発言が伝わり、FRBの独立性が脅かされるとの警戒感が広がったことで終日軟調推移となった。VIX指数は12.10から12.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:トランプ米大統領発言で一時ドル失速

ドル/円は、米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強かったことがわかると、一時113.17円と1月9日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じるにつれて上値が切り下がった。トランプ米大統領が『金利上昇はうれしくない』『ドル高は我々に不利益を与える』と発言すると112.06円まで急落した。もっとも、米ホワイトハウス が『トランプ米大統領はFRBの独立性を尊重』『トランプ米大統領はFRBの決定に干渉しない』との見解を示したことで112.52円まで買い戻された。 ユーロ/ドルは、良好な米経済指標を手掛かりに売りが先行し、1.1575ドルと6月29日以来の安値を更新した。その後、米長期金利の低下やトランプ米大統領のドル高けん制発言を受けて1.1678ドルまで急速に持ち直したが、米ホワイトハウスがトランプ発言の火消しに回ると1.1630ドル台まで失速した。 

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの減産発言受け買い優勢

NY原油先物市場はいt時68.79ドルまで買われた。サウジアラビアのアルアマOPEC理事が『8月から同国の原油輸出量を日量10万バレル程度減らす』との声明を発表したことで、原油需給の引き締まりが意識され買われた。また、為替市場で一時ドルが失速したことも影響した。

 

NY金先物市場は小反落:ポジション調整売り一巡後も上値の重い展開

NY金先物市場は一時1210.70ドルまで下落したが、トランプ大統領が米メディアとの会見で『利上げは好ましくない』との見解を伝えたことを受けて1229.60ドルまで戻す場面があった。ポジション調整的な売りは一巡したが、終値で前日末の水準を回復することは出来なった。また、ドルが一時失速したことで、買いが入り下げ幅を縮めた。

 

米国債券市場は反発:米利上げ終了時期早まるとの思惑から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。トランプ米大統領がFRBの利上げに不満を示したことで、利上げ終了時期が早まりかねないとの思惑が浮上し債券買いを誘った。

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