★米国株式市場は下落:米決算発表控えて持ち高調整売り
NYダウは55.20ドル安の33745.40ドル、ナスダックは50.19ポイント安の13850.00ポイントで取引を終了した。前週末に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。市場では『短期的な過熱感を意識した売りが出た』との声が聞かれた。今週から始まる主要企業の第1四半期決算発表を控えて、持ち高調整の売りも出たようだ。VIX指数は16.69から16.91へ若干上昇した。
★NY外国為替市場:欧州通貨買いで全般ドル売りやや優勢
ドル/円は、欧州序盤からのドル安の流れを受けて円買い・ドル売りが先行し、一時109.21円と日通し安値を付けた。ただ、前週末の安値109.21円が目先サポートとして働くと下げ渋る展開に。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て一時109.46円付近まで下げ幅を縮めた。市場では『109.20円にかけて観測されている買いオーダーが相場を下支えした』との声が聞かれた。
ユーロ/ドルは、日本時間夕刻に一時1.1871ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.1867ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。この日発表の2月ユーロ圏小売売上高が予想を上回ったこともユーロ買いを促し、一時1.1919ドルと日通し高値を更新した。ただ、前週末の高値1.1920ドルを上抜けることは出来なかった。なお、『ドイツはロックダウン(都市封鎖)措置を3週間延長する方針』との一部報道が伝わったものの、相場の反応は限られた。
ポンド/ドルは、英国の首都ロンドンを含むイングランドではこの日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンがさらに1段階緩和されて、約3カ月ぶりに小売店や美容室などの営業が再開した。英国内の経済活動の活性化を期待したポンド買いが優勢となり、一時1.3777ドルと日通し高値を付けた。ただ、NY中盤以降は米長期金利の上昇などが相場の重石となり、伸び悩んだ。
★NY原油先物市場は3日ぶりに反発:中東の地政学リスク高まり買戻し
NY原油先物市場は58.73ドル-60.77ドルのレンジ相場となった。時間外では58ドル後半まで売られたものの、NY勢の本格参入後には60ドル後半まで大きく買い戻された。イエメンの反体制派勢力が、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの施設を攻撃したと主張し、需給の引き締まりが懸念された。イランとイスラエルの緊張が高まり、中東の地政学リスクへの警戒感が強まったことも原油買いに繋がった。もっとも、上昇一巡後は59ドル台まで上げ幅を縮小した。石油輸出国機構(OPEC)プラスが来月から段階的に減産幅を縮小することが再び意識された。
★NY金先物市場は続落:米国債入札控え持ち高調整の売り
NY金先物市場は1727.00-1746.20ドルのレンジ相場となった。米3年債と10年債の入札を控え、序盤から持ち高調整の売りが先行した。米長期金利が上昇傾向を維持する中、金利を生まない金は戻り鈍いまま1730ドル手前まで売り押された。ドルは主要通貨に対して弱含みとなったが、今週発表される米国の経済指標はおおむね堅調な内容になるとの見方が多いことから、安全逃避的な金買いは縮小した。
★米国債券市場は横ばい:米国債入札は無難な結果で反応薄
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.66%で終了した。明日発表予定の3月米消費者物価指数(CPI)を前に大きな方向感は出なかった。なお、米財務省が実施した米10年債入札は最高落札利回りが1.680%、応札倍率が2.36倍となったほか、参加者別では海外中央銀行など大口投資家を含む『顧客の応札』が競争入札で落札した比率が59.6%と前回から上昇した。市場では『無難』と受け止められ、目立った反応は見られなかった。
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