FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:経済活動の正常化を期待した買いが優勢

NYダウは424.51ドル高の31961.86ドル、ナスダックは132.77ポイント高の13597.96ポイントで終了した。米長期金利の上昇を嫌気する格好で売りが先行し一時110ドル超下落したものの、売り一巡後は米追加経済対策の成立や経済活動の正常化を期待した買いが優勢となり上げに転じた。一時470ドル超上昇し、初めて3万2000ドル台に乗せた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で『FRBが掲げるインフレ目標2%の達成に3年以上かかる可能性がある』などと発言すると、米金融緩和の長期化観測が改めて高まり買いが広がった面もある。NYダウは引けにかけて上昇幅を拡大、史上最高値を更新して終了した。VIX指数は23.11から21.34へわずかに上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買いやや優勢

ドル/円は、米10年債利回りが一時1.4337%前後と昨年2月以来約1年ぶりの高水準を付けたほか、米30年債利回りが2.2910%前後と昨年1月以来約1年1カ月ぶりの高水準を更新するなど、米長期金利が大幅に上昇したことを受けて全般ドル買いが先行した。1月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時106.11円と17日以来の高値を付けた。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で『労働市場にはかなりのスラック(需給の緩み)があり、最大雇用には程遠い』『インフレと雇用の目標達成に近づいていると実際のデータが示すまで、現行の債券購入ペースを継続する』と述べ、金融緩和維持を改めて強調すると米長期金利が上昇幅を縮小した。金利低下とともにドル買い圧力が後退し、一時105.83円付近まで下押しした。パウエルFRB議長が『インフレ目標を達成するのに3年以上かかる可能性がある』と述べたことも意識された。 

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.2109ドルと日通し安値を更新した。ただ、パウエルFRB議長が『インフレ目標の達成に3年以上かかる可能性』を指摘すると、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されてドル売りが優勢になった。取引終了間際に一時1.2175ドルと欧州序盤に付けた日通し高値に面合わせした。米国株の上昇を受けてリスク選好のドル売りも見られた。

 

オセアニア通貨は堅調だった。米国株相場が上昇したことでリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルに買いが集まった。豪ドル/米ドルは一時0.7973米ドルと2018年2月以来約3年ぶりの高値を付けたほか、豪ドル/円は84.42円と18年6月以来約2年8カ月ぶりの高値を更新した。また、NZドル/米ドルは0.7455米ドルと17年8月以来、NZドル/円は78.91円と18年4月以来の高値を更新した。

 

NY原油先物市場は反発:寒波の影響で供給懸念からの買い優勢

NY原油先物市場は60.97ドル-63.37ドルのレンジ相場となった。ロックダウン(都市封鎖)の緩和やワクチン普及を背景に景気回復期待が高まっていることが支えとなった。また、米南部テキサス州を襲った寒波の影響を受けている石油関連施設の操業再開が遅れるとの見方も引き続き原油の買いを後押しした。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は減少予想に反して128.5万バレルの積み増しとなったが、発表後は売り買いが交錯し、反応は限られた。アジア市場で60.97ドルまで下げたが、まもなく反転した。欧米株高を意識した買いが増えたことや、需給ひっ迫を意識して、ニューヨーク市場の中盤にかけて63.22ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1782.20-1813.00ドルのレンジ相場となった。米長期金利が大幅に上昇し、金利を生まない金に売り圧力が強まった。また、ドルが対ユーロで上昇したことや、米株が上昇したことも、金の売りを後押しした。アジア市場で1813.00ドルまで買われた後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤にかけて1782.20ドルまで下落した。 

 

米国債券市場は反落:米景気回復や国債増発を見込んだ売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.37%で終了した。米景気回復や国債増発を見込んだ売りが先行した。10年債利回りは一時1.4337%前後と昨年2月以来約1年ぶりの高水準を付けた。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されると買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。なお、米5年債入札は『低調』と受け止められたが、相場の反応は限られた。

 

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