FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:利益確定売りに押される展開

NYダウは177.26ドル安の30814.26ドル、ナスダックは114.13ポイント安の12998.50ポイントで取引を終了した。バイデン次期米大統領の経済対策は総額1.9兆ドルの大規模な内容となったが、期待先行で相場は上昇していただけに、景気敏感株を中心に『材料出尽くし』として利益確定売りが優勢となった。また、銀行決算や12月米小売売上高が市場予想を下回ったことも相場の重石となったほか、新型コロナウイルスによる死者数の増加で期近の回復見通しが悪化したことも売り材料となり、一時370ドル超下げた。ただ、押し目を拾いたい向きは多く売り一巡後は下げ渋った。VIX指数は23.25から24.34へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル買い・円買い

ユーロ/ドルは、欧州では新型コロナウイルス感染拡大抑制に向けたロックダウン(都市封鎖)の延長や制限措置の強化が相次いで実施されており、欧州景気の先行き不安が高まった。イタリアの政情不安定化に加えて、児童手当の不正受給問題を巡る連立政権内の対立を理由に、オランダのルッテ内閣が総辞職する見通しとなったこともユーロ売りを誘った。前日の安値1.2111ドルを下抜けて、一時1.2075ドルと昨年12月10日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。なお、エストニアでもラタス首相が中道左派与党・中道党の汚職疑惑の責任を取る格好で辞意を表明している。 

 

ドル/円は、米国株安を背景にリスク回避のドル買いが入り、取引終了間際に一時103.90円と日通し高値を付けた。ただ、同時にリスク回避の円買いも入ったため上値は限られた。今日一日の値幅は29銭程度と小さく、方向感に乏しかった。市場の注目を集めていたバイデン次期米大統領の経済対策は総額1.9兆ドルの大規模な内容となったが、事前に2兆ドル規模になるとの観測が出ていたこともあり、サプライズはなかった。なお、12月米小売売上高や1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は予想より弱い内容となったものの、反応は一時的だった。 

 

資源国通貨は軟調だった。米国株相場の下落を背景に、リスク回避の円買い、ドル買いが優勢となった。

 

NY原油先物市場は反落:コロナ感染拡大を嫌気した売り

NY原油先物市場は51.83ドル-53.83ドルのレンジ相場となった。欧米でコロナ感染の拡大が止まらず、対策を強化している中、いち早くコロナ感染の拡大を封じ込んでいた中国で感染再拡大への懸念が高まり、エネルギー需要が鈍化するとの見方が投資家心理を圧迫し、原油は売りに押された。また、ドル高・ユーロ安もドル建ての原油の売りを後押しした。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比20基増の287基となった。

 

NY金先物市場は続落:ドル高で換気目的の売りが優勢

NY金先物市場は1822.10-1856.60ドルのレンジ相場となった。バイデン次期大統領が1兆9000億ドル規模の追加経済対策を発表した。ほぼ市場予想通りの結果であり、大型財政出動期待を背景と金の買いが一服した。為替相場でドル高・ユーロ売りが進み、ドル建ての金に割高感が生じ、換気目的の売りが活発化した。ロンドン市場の序盤にかけて1856.60ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では、ユーロ安・米ドル高の進行を受けて換金目的の売りが広がった。 

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.08%で終了した。米国株相場の下落を背景に、安全資産とされる米国債に買いが入った。12月米小売売上高が予想を下回ったことも相場の支援材料になった。

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