FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢に

NYダウは68.95ドル安の30991.52ドル、ナスダックは16.31ポイント安の13112.64ポイントで取引を終了した。バイデン次期大統領が日本時間15日朝に発表予定の追加経済対策への期待から、景気敏感株を中心に買いが入り一時160ドル超上げた。また、ワクチンの一段の普及に加え、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が金融緩和の出口戦略を協議するのはまだ先との見解を再表明したことも相場を支援し日中取引で史上最高値を更新した。ただ、米長期金利の上昇が嫌気されて主力ハイテク株が売られると、取引終盤に下げに転じた。なお、『バイデン氏が提示する経済対策は1.9兆ドル規模になる』と伝わった。VIX指数は22.21から23.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRB議長のハト派発言受けドル売り加速

ドル/円は、バイデン次期大統領の経済対策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の討論会を控えて、しばらくは104.00円を挟んだ狭いレンジ取引が続いた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が96.5万件と予想の78.0万件より弱い内容となったことが分かると、対資源国通貨中心にドル売りが強まった。パウエルFRB議長の『利上げのタイミングは全然近くない』とのハト派的な発言が伝わると、一時103.53円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値103.53円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米10年債利回りが1.13%台まで上昇したことも相場の下支え要因となり、103.83円付近まで下げ幅を縮める場面があった。なお、市場では『103.50円にかけては断続的に買いオーダーが観測されている』との声も聞かれた。パウエルFRB議長はプリンストン大学でのオンラインインタビューで、『経済状況は依然として目標からかけ離れている』『目標が十分に達成されるまで、大規模な緩和スタンスを変更する理由はない』『利上げや量的緩和の縮小については当面ない』と強調した。資産購入の変更については『検討するよりも前にわかりやすく知らせる』と述べたうえ、市場が混乱に見舞われた2013年の『テーパータントラム』にも触れ、『非常に慎重に対話していく必要がある』と表明した。 

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨や伊政局不安を材料にユーロ売りが先行し、一時1.2111ドルと日通し安値を付けた。ただ、低調な米労働指標やパウエルFRB議長のハト派的な発言を受けて、全般ドル売りが加速すると一時1.2178ドルの本日高値まで上昇した。 

 

NY原油先物市場は反発:米原油在庫の減少やドル安が下支え

NY原油先物市場は52.24ドル-53.73ドルのレンジ相場となった。コロナ感染の再拡大に伴うエネルギー需要減退の懸念に上値を圧迫されたが、米原油在庫の減少も支えに底堅い動きになった。為替相場で徐々にドル安に傾いたことも、ドル建ての原油の割安感につながり、原油に買いが入った。また、石油輸出国機構(OPEC)の月報で、サウジアラビアが最近発表した減産で、向こう2カ月間に在庫はいっそう縮小するとの見通しが示されたことも、買いを後押しした。 

 

NY金先物市場は小反落:利食い売りが上値を抑える

NY金先物市場は1826.60-1857.60ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が先行し、ドル建ての金に割高感が生じ、売りに押された。ただ、米雇用データが悪化したことも手がかりに金に買い戻しが入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1826.60ドルまで売られた後、ニューヨーク市場で1857.60ドルまで戻したが、追加経済対策発表を控えて利食い売りが増えており、通常取引終了後の時間外取引で1843.40ドルまで下げた。

 

米国債券市場は反落:財政出動に伴う国債増発を見込む売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.13%で終了した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派発言を受けて債券買いが入ったものの、そのあとは米民主党政権下で財政出動に伴う国債増発を見込む売りが優勢となった。 

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