FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:追加経済対策を巡る楽観的な見方から買い優勢

NYダウは148.83ドル高の30303.37ドル、ナスダックは106.56ポイント高の12764.75ポイントで取引を終了した。追加経済対策を巡り与野党が合意に近いと楽観的見方が強まったほか、モデルナの新型コロナワクチンの緊急使用に関し、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会の会合を控え勧告への期待に寄り付き後上昇した。しかし、週次失業保険申請者数が予想外に前週から増加し3カ月ぶりの高水準となったため労働市場が再び悪化し始めたとの警戒感から上げ幅を縮小した。引けにかけては、連邦準備制度理事会(FRB)が当面大規模緩和を継続する方針であることや追加財政支援への期待が支えとなり、堅調に推移し史上高値を更新した。VIX指数は22.50から21.93へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルの先安観が強まる

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の長期化観測を背景としたドル売りが優勢となり、一時102.84円と3月10日以来の安値を付けた。ただ、一時は0.88%台まで低下した米10年債利回りが0.94%台まで上昇すると、ドル/円にも買い戻しが入り103.18円付近まで下げ渋った。なお、この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数や12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想より弱い内容となった一方、11月米住宅着工件数/建設許可件数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となった。

 

ポンド/ドルは、上げ幅を縮めた。英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉が合意へ向けて進展しているとの観測が高まる中、ポンド買い・ドル売りが先行した。米金融緩和の長期化観測を背景としたドル売りも優勢となり、一時1.3624ドルと2018年5月3日以来の高値を更新した。ただ、フォンデアライエン欧州委員長がジョンソン英首相との電話会談後に『交渉では大きな相違が依然として残る』との見解を示すと上値が重くなった。ジョンソン氏が『交渉は深刻な状況』『EUが立場を変えない限り合意なしの可能性が非常に高い』と述べたことも相場の重石となり、一時1.3545ドル付近まで下押しする場面があった。なお、英中銀金融政策委員会(MPC)はこの日、市場の予想通り政策金利と資産購入額の据え置きを全会一致で決定した。焦点のマイナス金利導入に関する言及はなかった。 

 

ユーロ/ドルは、米金融緩和の長期化観測や米追加経済対策への期待を背景にドル先安観が強まる中、一時1.2273ドルと18年4月23日以来約2年8カ月ぶりの高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時89.73と約2年8カ月ぶりの安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は4日続伸:ドル軟調と原油需要の回復期待から買い優勢

NY原油先物市場は48.00ドル-48.80ドルのレンジ相場となった。前日に米エネルギー省(EIA)原油在庫が取り崩しに転じことを受けて上昇した流れを維持した。米金融緩和の長期化観測による投資資金流入や、米追加経済対策による景気浮揚がエネルギー需要の回復につながるとの見方も支援となった。ユーロなど多くの通貨に対するドル軟化も、ドル建て原油相場の押し上げに寄与した。 

 

NY金先物市場は続伸:代替資産としての需要高まる

NY金先物市場は1865.90-1902.00ドルのレンジ相場となった。景気支援のための米金融緩和措置が長期化するとの見方が、金市場への投資資金流入観測を後押した。ドル安によるドル建て金相場の割安感も押し上げ要因となり、11月9日以来の1900ドル台回復をうかがう展開となった。ユーロ高・米ドル安が進行していることや、米国金利の先高観は後退していることから、代替資産としての金の需要は増大している。

 

米国債券市場は続落:米国株高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)0.93%で終了した。米金融緩和の長期化観測を背景に買いが先行したものの、そのあとは米国株相場の上昇を受けて売りが優勢となり下げに転じた。 

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