FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:ワクチン配布で経済活動の正常化期待から買い

NYダウは104.09ドル高の30173.88ドル、ナスダックは62.83ポイント高の12582.77ポイントで取引を終了した。7-9月期非農業部門労働生産性改定値が予想外に下方修正されたほか、追加経済対策で、共和党マコーネル上院院内総務が超党派の案を支持しない方針を示したため寄り付き後に下落した。その後、米食品医薬品局(FDA)が10日の会合を控え、ファイザー開発の新型コロナウイルスワクチンの有効性に良好な見解を示すと早期のワクチン配布への期待が高まった。また、英国では新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、米国でも近く使用が承認されるとの見方から経済活動の正常化を期待した買いが入った。ナスダック総合指数やS&P500指数は史上最高値を更新した。VIX指数は21.30から20.68へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の値動きにドル/円は小動き

ドル/円は、欧州時間に本日安値の103.96円手前で下値の堅さを確認したこともあり、NY勢の参入後は徐々に下値を切り上げた。対欧州・資源国通貨などでドルの買い戻しが進んだ際には104.20円まで本日高値を更新した。引けにかけても底堅く推移した。

 

ユーロ/ドルは、しばらくは1.2120ドルを挟んだもみ合いとなっていたが、米長期金利の低下一服やユーロ/ポンドなど一部ユーロクロスの下げにつれて1.2100ドル付近まで弱含む場面も見られた。 

 

ポンド/ドルは英国と欧州連合(EU)による協議の行方に注目が集まるなか、関連報道に振らされる展開となり1.3290ドルまで下げた後、英国が欧州連合(EU)離脱に絡む国内市場法案から国際法違反の部分を削除すると報じられると一時1.3393ドルまで反発した。その後はロート独欧州担当相から協議の進展について否定的な発言が伝わったことで再び1.3300ドルを割り込んだが、ロンドン16時(日本時間9日1時)のフィキシングにかけては1.3370ドル台まで買い戻された。なお、フォンデアライエン欧州委員長は『ジョンソン英首相と9日夕方に協議を継続する』との見解を示した。

 

NY原油先物市場は続落:経済活動の停滞が危惧され売り優勢

NY原油先物市場は45.14ドル-45.93ドルのレンジ相場となった。米カリフォルニア州では新型コロナウイルス感染の急拡大を受けて、州人口の8割が対象となる自宅待機命令が再発動されている。他の地域でも感染拡大で規制強化の動きがみられ、経済活動の停滞が危惧されるなかエネルギー需要の先行き不透明感が高まった。売り先行となった原油相場は、一時は堅調な株価を眺めて下値を切り上げたものの上値の重さが継続された。ロンドン市場の序盤にかけて45.14ドルから45.93ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場で一時45.82ドルまで買われたが、原油需要の大幅な増加に対する市場の期待はやや低下しており、時間外取引では45ドル台半ば近辺でもみ合う展開となった。

 

NY金先物市場は続伸:経済停滞への懸念の高まりから買い優勢

NY金先物市場は1863.90-1879.80ドルのレンジ相場となった。昨日からの地合いの強さを引き継いで買いが先行し、約2週間ぶりの高値を更新した。為替相場でドルが対ユーロで強含むと、ドル建ての金先物は上げ幅を縮小する場面もあったが調整の範囲に留まった。英国に次いで米国でも新型コロナウイルスのワクチン実用化は間近ではあるが、足もとでは感染が再拡大しており、経済停滞への懸念が高まりつつあることも安全資産の金に資金を向かわせた。ロンドン市場で1863.90ドルまで下落したが、ニューヨーク市場では、長期金利が伸び悩んだことから、一時1879.80ドルまで買われた。その後はやや上げ渋り、一時1866.70ドルまで下げる場面があった。 

 

米国債券市場は横ばい:米国株堅調推移で売り戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.92%で終了した。米国での新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う経済活動制限への懸念、英国と欧州連合(EU)間の協議に対する先行き不透明感などが意識されて買いが先行した。もっとも、米国株式相場が堅調に推移したことをながめ、次第に上値は重くなった。

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